サムスン電子の折りたたみスマホ「Galaxy Z Fold7」と「Galaxy Z Flip7」を撮り比べ Galaxyらしい写りに“折りたたみ”のメリットをプラス:荻窪圭の携帯カメラでこう遊べ(3/3 ページ)
サムスン電子の折りたたみスマートフォン「Galaxy Z Fold7」「Galaxy Z Flip7」がリリースされて少し経過した。
自撮り最強カメラがさらに最強になったGalaxy Z Flip7
Galaxy Z Flip7のアウトカメラは、先代の「Galaxy Z Flip6」と基本的に一緒の構成となっている。
超広角カメラは約1200万画素でレンズがF2.2、広角(メイン)カメラは約5000万画素でレンズがF1.8となっている。広角カメラのセンサーは、1/1.5型と比較的大きめだ。
ということで、まず自撮りから
Galaxy Z Foldシリーズと大きく違うのは、カバーディスプレイとカメラが同じ面にあること。だから、端末を閉じた状態では自撮りしかできない。まあ、そうだわな。
なので自撮りからいこう。
見ての通り、カバーディスプレイが全面に広がって、サイズは前モデルの3.4型から4.1型となり、見やすさが格段に向上している。ディスプレイの中にカメラが埋め込まれている感がいい。
アウトカメラで普通に自撮りができるので、広角カメラ比で0.6倍相当(0.6x)の超広角カメラも使える。この状態だと厚みがあってコンパクトなので、片手でもがしっと握って撮れるから安定する。シャッターは「手のひらシャッター」でOKだしね。
なお、写真のサイズと縦横比はデフォルトのまま撮っているので、作例は正方形に近い。
折って置いて撮るのもよし 普通の撮るのもよし
折って撮影するときは、構造上写真が縦長になる。プレビューは上か下のどちらかの画面に表示される。実際に撮影される写真のアスペクト比は「3:4」だ。
ここからは、普通に開いて撮っていこう。
Flip7のような縦開きのスマホだと、普通の板状(バータイプ)のスマホより縦位置でつい撮っちゃうよねってことで、縦写真を連続で。
やっぱりガスタンクも撮らないと
最後は、いつものガスタンクを撮ってみよう。
「内」も「外」もメインディスプレイな時代が来たのだなあ
と、カメラ機能というよりは、フォルダブルスマホならではの撮影のバリエーションを楽しみたいという感じでまとめてみた。
Fold7もFlip7も、Galaxyスマホとしては上位機種なので、基本画質は特に言うことはない。ただ、純粋にカメラ性能だけを求めるなら、Galaxy S25 Ultraの方がいいかな。
その辺を踏まえて、あれこれ撮ってみたところで分かったのは、フォルダブルスマホの概念が変わってきたなということ。
Fold7については、これだけ薄くなって、カバーディスプレイがさらに大きくなり、ビルドクオリティーが上がったとなると、普段の撮影はカバーディスプレイだけで快適。本当にアウトディスプレイとインナーディスプレイのどちらもメインと呼んでいい。
Z Flip7はのカメラは、自撮り時以外はインナーディスプレイを開かないと撮れないんだけど、カバーディスプレイが大きくなったので最強の自撮りカメラがさらに進化した感がある(さすがに表裏4面全部にディスプレイを載せてくれとは言えないし……載ったら面白いけど)。
ディスプレイを折り畳むことに対する特別感や不自然さがここまでなくなってくるとは、新時代が到来しようとしているなと思ったわけである。
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