“撮り鉄”の危険行為を抑止か JR東日本、駅での撮影・録音について注意喚起
JR東日本はホームでの危険な録音・撮影行為を防ぐため、ポスターや動画を活用した新たな注意喚起を行うと発表した。 無理な姿勢や線路への接近が増加している現状を踏まえ、駅構内や公式サイト等を通じて具体的な危険性を広く周知する。 利用者にリスクを伝えることで事故を未然に防ぎ、ホーム上でのマナー順守と安全確保の徹底を図る狙いだ。
JR東日本は、駅のホーム上で発生している危険な録音・撮影行為を防止するため、新たな注意喚起の取り組みを実施すると説明した。ホーム上での安全確保を目的に、「注意喚起ポスターおよび動画」を制作し、駅構内やデジタルサイネージ、公式サイトなどを通じて周知を図る。録音や撮影を目的として無理な姿勢を取ったり、線路や設備に近づいたりする行為が増えている現状を踏まえ、利用者に具体的な危険性を伝える狙いがある。
近年、SNS上においても駅構内やホームでの迷惑行為に関する報告が散見される。人気の列車や日頃はなかなか見られない珍しい車両を一目見て記録に残そうとする、いわゆる撮り鉄による迷惑行為が目立つようになっている。ホーム上での安全を脅かすこうした行動が問題視される中、JR東日本による今回の注意喚起は、撮り鉄による危険行為を抑止したい狙いもあるようだ。
JR東日本も、駅ホームでは録音や撮影に集中するあまり、周囲の利用者の通行を妨げる事例や、黄色い線を越えて立ち入る行為が確認されていると説明。中には線路や電気設備に過度に接近するケースもあり、感電や列車との接触といった重大事故につながる恐れがあるという。こうした行為は当事者だけでなく、周囲の利用者に不安を与え、列車の安全運行にも影響を及ぼす可能性があるとした。
ホーム上での危険な行為は他の利用者への迷惑にとどまらず、列車運行全体に影響を与える可能性があると協調している。
ポスター掲出・放映のスケジュール
今回の取り組みでは、危険行為や迷惑行為を場面ごとに切り取り、どのような行動が問題となるのかを視覚的に示すデザインを採用した。録音や撮影という行為を「鳥」に置き換えた表現を用いることで、利用者の目にとどまりやすくし、直感的に内容が伝わる工夫を施している。単に禁止を訴えるのではなく、どの動作が危険なのかを具体的に示すことで、行動の見直しを促す構成とした。
デジタルサイネージでのポスター画像の掲出は2025年12月16日から当面の間、JR東日本管内の主要駅で行う。あわせて、駅構内でも同日から順次ポスターを掲出する。さらに、注意喚起動画は2026年1月19日から公式サイトおよび公式YouTubeで公開し、翌20日以降、期間限定でデジタルサイネージやトレインチャンネルでも放映する計画だ。主要駅や主要線区を中心に展開し、幅広い利用者への周知を目指す。
近年、SNSでは駅構内での迷惑行為に関する報告が散見される。特に、人気列車や珍しい車両を記録しようとする「撮り鉄」による危険な振る舞いが顕著だ。ホームの安全を脅かす行動が問題視される中、JR東日本による今回の注意喚起は、こうした行為の抑止を狙ったものといえる。実際、ポスターには撮り鉄らしき人物による危険な撮影風景がイラストで描かれており、特定の層へ向けた強い警告の意図がうかがえる
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