3つ折り「Galaxy Z TriFold」を、2つ折りFold7ユーザー視点で解説 実機比較で分かったこと(2/2 ページ)
サムスンが三つ折りスマホ「Galaxy Z TriFold」を発表、韓国から順次発売するが日本展開は現状未定だ。10年の知見を凝縮し、展開時は10型の大画面となる本機は、スマホとタブレットの利点を一台で両立させる。実機試用では二つ折りのFold7ユーザーの視点からも、圧倒的な画面サイズと進化が強く感じられる仕上がりだ。
カバーディスプレイはGalaxy Z Fold7と大差なし
インナーディスプレイを比較すると、Galaxy Z TriFoldとGalaxy Z Fold7の間には明らかな差がある。一方で、閉じた状態で利用するカバーディスプレイについては、大きな違いは感じられなかった。とはいえ、閉じれば一般的なスマートフォンと同じ感覚で利用できる構造はGalaxy Z TriFoldでも維持されており、これは決してネガティブな要素ではない。サイズについても、どちらも6.5型となっている。
Galaxy Z Foldユーザーなら、メインディスプレイを閉じてカバーディスプレイへ表示を切り替えたい場面があるはずだ。これはGalaxy Z TriFoldでも同様に可能だが、折りたたむ順番には注意したい。アウトカメラ側の画面を先に内側へ折りたたもうとすると、画面上の警告とともにバイブレーションと音で通知される。これはカメラがディスプレイに接触して破損するのを防ぐための仕様だ。
折りたたむと分厚くなってしまう点に要注意
両モデルの比較で最後に気になったのは折りたたんだ状態の厚さだ。これまでの記事でも触れてきた通り、Galaxy Z Fold7は驚異的な薄さを実現している。
Galaxy Z TriFoldはFold7に対し、折りたたみ時の幅が2.2mm、厚さが4.0mm大きく、重量は94g重い。展開時の幅は214.1mmと大幅に広いが、最薄部の厚さはTriFoldの方が0.3mm薄くなっている。一方、高さの差は0.8mmとわずかだ。総じてTriFoldは、畳むと分厚く重厚だが、開くと圧倒的な横幅を持ち、最薄部は極めて薄い設計となっている。特に折りたたみ時は、スマートフォンを3台重ねたような外観であり、手に持った際もそれなりのボリューム感がある。
画像はGalaxy Z TriFold(写真=上)とGalaxy Z Fold7(写真=下)を完全に開いた状態。最薄部はGalaxy Z TriFoldの方がGalaxy Z Fold7よりも0.3mm薄いそうだ
Galaxy Z TriFold(写真=上)とGalaxy Z Fold7(写真=下)はともに薄型ではあるが、USB Type-Cポートを搭載している。Galaxy Z TriFoldはこれが限界なのではないか? と感じるほど薄いボディーにポートがある
参考までに、公称値を以下に記す。
- Galaxy Z TriFoldのサイズと重量
- 折りたたみ時:75.0(幅)×159.2(高さ)×12.9(厚さ)mm
- 展開時:214.1(幅)×159.2(高さ)×3.9(アウトカメラを除く最薄部の厚さ)mm
- 重量:309g
- Galaxy Z Fold7のサイズと重量
- 折りたたみ時:72.8(幅)×158.4(高さ)×8.9(厚さ)mm
- 展開時:143.2(幅)×158.4(高さ)×4.2(アウトカメラを除く最薄部の厚さ)mm
- 重量:215g
Galaxy Z TriFoldの309gという重量は、手に持つとはっきりと「重い」と感じるレベルだ。しかし、高性能なカメラや堅牢なヒンジなど、複雑な3つ折り構造を支える部品が集約されていることを考えれば納得感がある。
総括:Galaxy Z TriFoldはまさに「閉じれば大画面スマホ、開けばプロ仕様のマルチタスクタブレット」
ここまでお伝えした通り、Galaxy Z TriFoldは想定以上に「実用性」を重視して設計されていることが確認できた。特に、完全に展開した状態で得られる恩恵は絶大だ。
インナーディスプレイでできることにはGalaxy Z TriFoldとGalaxy Z Fold7で明確な差別化が図られている。Fold7ユーザーとしては、フレックスモードの不在など、使い勝手の細部において注文をつけたくなる部分もあるが、それを補って余りあるのが「10型大画面」という圧倒的なメリットだ。
スマートフォンとしての機動性を保ちつつ、開けば瞬時に本格的なタブレット作業領域が現れる。Galaxy Z TriFoldはまさに「閉じれば大画面スマホ、開けばプロ仕様のマルチタスクタブレット」という、モバイルデバイスの理想形を体現した一台といえる。300gを超える重量や厚みという課題はあるものの、それを「持ち運べる自由度」への対価として許容できるユーザーにとって、これ以上の選択肢はないだろう。日本市場への販路拡大に強く期待したい。
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