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ドコモとサムスン、動画視聴時の“イライラ”解消 そのカラクリは?

NTTドコモとサムスン電子はAIでスマートフォンの通信速度低下を事前予測する技術を共同開発した。本技術は個々の状況に合わせて通信を最適化し品質低下前に最適なネットワークへ切り替える。実証実験において通信速度低下の発生頻度を削減できることを実証した。

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 NTTドコモとサムスン電子は8月10日、AIでスマートフォンの通信速度低下を事前に予測し、通信速度が低下する前により良好な通信環境を提供するネットワークへ自動で切り替える技術を共同開発したと発表した。

 両社は個々の状況に合わせてユーザーごとに通信を最適化する本技術を用い、1月に日本国内で実証実験を実施した。実験では通信速度低下の発生頻度を約6ポイント低減できることを実証した。動画視聴時にストップしたり途切れたりしてしまう“イライラ”を解消できるかもしれない。

ドコモ サムスン
NTTドコモとサムスン電子はAIでスマホの通信速度低下を予兆検知し最適なネットワークへ自動切替する技術を開発した

 本技術はユーザーのスマートフォンなどから匿名で収集される過去の通信品質データに加え、ユーザーの移動傾向や利用サービスの状況をAIが分析する。動画視聴時の途切れや画質低下など体感品質低下につながる通信速度低下の予兆を検知し、速度が低下する前に良好なネットワークへ接続を自動切替する仕組みだ。移動中の動画視聴による映像の途切れやオンライン会議の音声の聞き取りにくさを防ぐ効果が期待できる。

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AIがスループット低下を予測し商用LTEとローカル5G基地局間を速度低下前に自動制御で切り替える構成となっている(図1)

 1月に実施した実証実験では、市販のスマートフォンを載せた車両でローカル5Gの実証サイトおよび商用LTE環境を走行し通信速度低下の発生頻度を測定した。本技術を適用した場合、速度低下の発生頻度が非適用時の13.1%から7.2%へ低下し、5.9ポイントの削減効果を確認した。また両社はユーザーごとに発生する課題に応じて必要な情報を選択して収集し、ネットワーク負荷を抑えるデータ収集技術もあわせて検討した。

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車両走行による評価実験ではAIの予兆検知で通信速度低下の発生頻度が13.1%から7.2%へと大幅に低減した(図2)

 両社は2030年代の実現を目指す第6世代移動通信システム時代に向け、AIがネットワーク運用を自律的に行う「AI-Centric ネットワーク」の実現を目指す。今回検討したAIによる通信速度低下予測技術および効率的なデータ収集技術については、移動通信の国際的な標準化団体である3GPPへ共同提案を行った。今後も継続的な標準化活動を通じて、ネットワーク自身が自律的に最適化する技術の実現に貢献していく方針だ。

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