「Suica」の新キャラクターを決める投票が始まる 3案の特徴(あふれる個性)をチェック!:投票は9月23日まで
2027年3月末にJR東日本の「Suica」のキャラクターを“卒業”する「Suicaのペンギン」ですが、その後継者を決めるプロセスがいよいよ本格化しました。後継者候補は3者。一体どのような特徴を持っているのでしょうか……?
東日本旅客鉄道(JR東日本)のSuicaのキャラクターとして長年親しまれてきた「Suicaのペンギン」が、2026年度末をもって“卒業”します。同社の説明では「Suicaが新しい次元へ進化する」ことをアピールするための措置とのことですが、原作者にキャラクターを“お返し”するという意図も見え隠れします。
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“卒業”の発表から約10カ月――JR東日本が新たなSuicaのキャラクター候補を提示し、Web上でユーザー投票が始まりました。新しいキャラクター候補はどのようなものなのでしょうか……?
新しいキャラクターの選定経緯
新しいSuicaのキャラクターを選ぶに当たり、JR東日本は「選考委員会」を立ち上げました。座長は放送作家や脚本家として活躍している小山薫堂さんで、メンバーにはキャラクターデザインの実務をになってきた人も複数含まれています。
また、JR東日本やグループ企業の従業員から「キャラクターの活躍に関する期待」(アンケート)を募り、Suicaの革新を図るプロジェクト「Suica Renaissance」が目指す世界感を踏まえた上で、若手クリエイターにキャラクター原案の作成を依頼しています。
その上で、8月末に選考委員会を実施し、原案を3つに絞ったとのことです。
新しいキャラクターの特徴は?
選考委員会は、JR東日本グループの従業員からの声を参考にしつつ、キャラクター原案を3つに絞り込みました。
選考に当たり、小山選考委員長は「長いあいだ愛されるキャラクターになり得るか」「幅広い層に共感してもらえる多様性を持ち合わせているか」「そのキャラクターの豊かな物語を想像できるか」の3点を大切にしたといいます。選ばれた3案の製作意図を読んだ上で各キャラクターを見てみると、確かに「なるほどな」と思います。
ということで、3つの新キャラクター原案を見てみましょう。
A案:リスのキャラクター
A案はリスのキャラクターです。頭からしっぽの先まで入っている黒い模様は「1本のライン(RAILWAY)」を図案化したもので、JR東日本が「日本をつなぎ、人々の生活をつなぐ」存在であることから着想を得たそうです。
柔らかい曲線で構成されている体は、親しみを表現しているようです。制作者は「そっと寄り添ってくれる友だちのような存在になってほしいと思っている」としています。
他の案と比べると、キャラクター自体の表情が豊かなことも特徴といえるでしょう。
B案:うさぎのキャラクター
B案はうさぎのキャラクターです。奇抜な紫色の体ですが、これは「『スイスイ(安心)』を象徴する青と、『ワクワク(感動)』を象徴する赤が混ざり合って生まれる色」とのこと。モチーフカラーを“混ぜる”という発想は、私にはありませんでした。
うさぎにしては長い耳は「人と街、未来をつなぐ存在として、周囲の声に耳を傾け」る姿勢の現れだそうです。制作者は「変わりゆくこれからの時代、『やってみよう!』と挑戦する背中をそっと押し、世代を超えた人々の暮らしに寄り添いながら成長していくキャラクターになってほしい」としています。
C案:「オレンジの子」と小さいモグラのキャラクター
C案は「オレンジの子」と小さいモグラを組み合わせています。オレンジの子は何の動物をモチーフにしたか明記されていませんが、これは制作者の“こだわり”です。
「土の中しか見たことのないモグラをポシェットに入れて、色んなところを見せてあげよう」というストーリーがあることが特徴です。オレンジの子とモグラで「お出かけの時のワクワク」を表現しているそうです。
Suica Renaissanceが目指すところを「おでかけ」と捉えると、鉄道だけではない「色んなところ」を一緒に見て行くというコンセプトは興味深いです。
C案は「オレンジの子」と小さいモグラの組み合わせです。「オレンジの子」を意図的に何の動物をモチーフにしているのか分からなくしていることがポイントで、小さいモグラをお出かけさせようという設定も相まって、優しい世界観を演出しています(画像提供:JR東日本)
新キャラの投票は9月23日まで
新キャラクターの投票は、特設サイトで9月23日まで受け付けています。
投票結果(=キャラクターの決定)は11月を予定しており、その後はキャラクターの名前(愛称)の募集が始まる予定です。キャラクターの決定とは異なり、キャラクターの名前は選考委員会による審査を経る予定で、Suicaのペンギンとのバトンタッチ式で発表される予定です。
以前の記事でも言いましたが、SuicaのペンギンはSuicaから“卒業”するだけで、原作者の坂崎千春さんのペンギンは残ります。新しいSuicaのキャラクターも、Suicaを“超える”活躍をするようになってほしいなと、個人的には思っています。
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