ナナオがテレビを作るとこうなりました、スタイリッシュ&ナナオ品質とは?(2/2 ページ)
普通のTVの映像は、作られすぎているのではないか?
製品コンセプトを発表した北拓朗氏は、「多くのTVはコントラストや輪郭処理を強調しすぎ、不自然な画像になっている。普通のTVは画像が作られすぎており、音も飾られすぎている。ナナオとして、良いTVとは“忠実”に元の映像を再現するTVだという考え方をもとに企画した」と語った。
販売においても、既存のルートでの販売は行わず、自社Webサイトの直販と、今後発表される提携先での販売のみとしている。当初ターゲットとしても、もともとEIZOブランドを認知している層を中心としている。また今後の展開としては、今夏に地上デジタルチューナー内蔵の大型モデル(30型程度)が予定されている。
テレビ参入の意味について「将来の技術へ取り組みたかった、TVのデジタル化により、IT市場と家電市場が融合しつつある。IT市場で培った技術を展開していきたい」と語った。
21世紀の新しいTVをデザイン
90年代半ばからEIZOモニターのプロダクトデザインを担当している川崎和男氏は、スタイリングだけでなく音声性能にもこだわり、「FORIS.TVシリーズの第一弾としては、この液晶サイズとスタイリングがベスト」。また表面のパンチング処理や色のこだわりも、実現に苦労した点とのこと。「映像機能や音声機能に加え、デザイン処理も含めて他のどこにも存在しない新しいTVの在り方を示せたのではないだろうか」と語った。
克服するべき課題はたくさんある
販売目標として、2003年度で8700台を目標。夏に発売予定の第2弾モデルを含め、2004年度で1万7000台を予定していると、ナナオ社長の実盛氏は述べた。
家電参入の真意について「今参入しておかないと。激戦なのはわかっている。会社全体としての利益にはほとんど影響はないだろう。PC市場では認知されているが、一般消費者にどのように認知を上げていくか、克服するべき課題がたくさんある」とのことだった。
Webおよび特定販売店だけの販売、通常のTVとの明確な機能・デザインの差別化と、家電への新規参入だけに慎重な姿勢がうかがえる。PC市場で認知されたハイグレードなEIZOブランドを家電市場にうまく持ってこれるか、それとも大手に押しつぶされるかもしれない。大手もこのようなニッチなハイグレードモデルを出してくる可能性もある。
高級TV=大画面という認識が一般的な市場で、どこまで高画質というストーリーが受け入れられるかどうかだ。FORIS.TVの製品としてのクオリティがEIZOファンの心をとらえられるか、注目したい。
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