マンガ数冊「105万円でSOLD」物議、メルカリ“マネロン疑惑”を否定「その価格で売れていない」……ならばなぜ?
「メルカリで、マンガの数冊のセットなど、数千円程度に見える多くの商品が『105万円』で販売済みになっている。マネーロンダリングなど、不正取引に利用されたのでは」――Xで9月8日ごろからこんな疑惑が拡散した。
メルカリはITmedia NEWSの取材に対して、「表示されている価格で実際に取引された事実はない」と説明し、“マネロン疑惑”を否定。実際には、もっと低い価格で売れていたという。
誤解が広がった背景には、ユーザーが出品する通常のメルカリと、事業者用の「メルカリShops」の仕様の違いがあった。
メルカリShopsは、販売“後”に価格を変えられる
通常のメルカリでは、商品が売れると、販売価格や商品情報を変更できなくなる。このため、「SOLD」表示がある商品に「105万円」と価格がついていれば、「105万円で売れた」という意味になる。
だが今回、物議をかもした出品者は、一般ユーザーアカウントではなく、事業者向けの「メルカリShops」アカウントだった。
一般ユーザーは一点物の中古品を出品するため、一度売れたらそのページは再利用できず、売却価格も編集できない。
一方で、Shopsのアカウントは、複数の在庫を抱える新品商品も扱うことができ、一時的に売り切れても在庫を仕入れれば、同じページで再販売できる。再販売時の価格の見直しに対応するため、売り切れ後にも価格を変更できる仕様になっているという。
なぜ「105万円」に? 「意図した使い方ではない」
メルカリは今回の「105万円」商品について、売り切れ後に、「実際の取引価格とは異なる極端に高い金額」へ価格だけを変更していたことを確認したと説明。「マネーロンダリングやクレジットカードの現金化などを目的とした取引には該当しないことを確認した」としている。
売り切れ後に極端な高額にしたのはなぜか。今回の出品者の意図は確認できていないが、メルカリによると「一般に、過去の取引価格が表示されて販売商品の市場価格が分かってしまうことを避けるためなど」に、価格変更機能が使われるケースがあるという。
今回、再販売のためではなく、実際の取引価格を隠すために使われたとみられるが、これは、「当社が意図した利用方法ではない」とメルカリは述べる。
この事態を受けて同社は10日、出店者向けに、「商品情報や在庫状況、販売価格を実際の内容に即して正確に登録・更新するよう求める告知を出した(【重要】【メルカリShops出店者向け】販売価格・商品情報の正確な表示のお願い)。
“105万円”の出品者は退店か? メルカリ「アカウント停止はしていない」
105万円で出品して話題になった出店者のページは、13日までにアクセスできなくなった。メルカリは、この出店者に対して「表示停止やアカウント停止などの対応を行った事実はない」としている。
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