Microsoft JVMのサポート、2007年末まで延長
MicrosoftとSun Microsystemsの先日の和解により、ユーザーがソフトからMicrosoft製のJavaバーチャルマシン(JVM)を削除し、恐らくはMicrosoftの.NETか競合Java製品に移行しなければならない期限が3年間延長された。
Microsoftは自社のJVM用のセキュリティパッチサポートを9月30日に終了する予定だったが、これを2007年12月31日まで延長した。同社プロダクトマネジャーのブライアン・ケラー氏が4月13日明らかにした。
Microsoft JVMのサポート終了は、対応アプリケーションの構築に当たっている開発者にとって懸念事項。Microsoftは現在、同JVMに関してセキュリティパッチサポートのみを続けている。
ケラー氏は、「当社の顧客にとって、これは確実にプラスだ。アプリケーション移行のための猶予期間が3年延びたことを意味する。一部のアプリケーションについては、既に2007年になる前の撤退予定が組まれている」と話す。サポート期限の延長は、MicrosoftとSunが先日結んだ和解・協力契約の一環として両社の合意が得られている。
だがMicrosoftは顧客には、自社のJVMからの移行を延期しないようアドバイスしている。Microsoftは、自社のJVM用のセキュリティパッチを2007年まで提供できるが、同ソフトの機能強化をしないことに同意しており、このためMicrosoft JVMは時代遅れになっているとケラー氏。
とはいえユーザーにとってサポート延長は良いニュースだとForrester Researchの副社長、ジョン・ライマー氏は指摘する。「ユーザーは、一つのJVMから別のJVMへの移行という、何の価値もない移行を強制されていた。多くのユーザーは、Microsoft .NETプラットフォームへの移行には関心がなく、Javaを使い続けたいと考えている。移行にはコストと時間がかかる」と同氏。
ライマー氏は、将来的なシナリオは二つあると言う。2007年になって顧客がMicrosoft JVMの利用中止を余儀なくされるか、またはMicrosoftがSunと新たなJavaライセンス契約を結ぶかだ。
「現時点では可能性は低いが、今後の両社の関係と事業環境次第では、MicrosoftがSunから再びJavaライセンスを取得することもあるだろう」(ライマー氏)
Microsoftは、.NETフレームワークへの移行、別のJVMへの移行など、顧客に与えられている選択肢を説明するサイトを立ち上げている。Microsoftは、開発者がJavaのアプレットやアプリケーションを.NETフレームワークに移行するのを支援するツールとして、Visual J# .NETなどを提供しているとケリー氏は説明する。
ケリー氏は、Microsoftが将来的にSunから改めてJavaライセンスを取得する可能性があるかどうかについては何も言えないとしている。「現時点で当社の技術投資は.NETフレームワークに向けられており、Javaのライセンスを取得し直すという決断は、私の知る限りない」と同氏。
Copyright(C) IDG Japan, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
なぜ酒蔵の許諾なしに? 「VTuberコラボ日本酒」騒動、主催者が経緯説明 仲介者による調整で「準備進んでいると認識」
-
2
かっぱ寿司「配布前のコラボグッズ、フリマで買わないで」 プリキュアコラボ発表日に注意喚起
-
3
「食事量は1日1200kcal以下、でも肥満」な人を14日間追跡調査 痩せない理由は……米コロンビア大などの研究
-
4
本物そっくり“AI生成レシート“が経費精算の脅威に マネフォ「自力で見破るのは難しい」 企業はどう備える?
-
5
「菜の花がおかしい」――イラストレーター制作うたうマラソン大会ポスターに指摘相次ぐ 事務局がAI使用明かす【訂正あり】
-
6
「ペンギンを返して」→「3匹全部採用して」 批判殺到のSuica新キャラ、ファンアートが空気を変えた? SNSの声
-
7
幻の「ちいかわ」コラボ第3弾皿、捨てちゃうの? くら寿司に聞いてみた
-
8
「ペンギンを返して」 Suica新キャラ候補3案公開でSNSに戸惑いの声 一般投票は8日から
-
9
早すぎる 「めっちゃカメレオン」Switch 2版、即日10万本突破
-
10
農水省の“クソダサ”ポスター話題 「AIよりよっぽど良い」の声も 担当者に狙いを聞いた
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR