ゲーム業界セミナーで「Longhornの先行く3Dを」とMS担当者
国際ゲーム開発者協会(IGDA)日本は5月29日、マイクロソフトのDirectX担当テクニカルエバンジェリスト、川西裕幸氏などを迎え、ゲーム開発者向けのセミナー「ゲームテクノロジー研究会(SIG-GT)」を開催した。
川西氏はGPUとプログラマブルシェーダについて概論。プログラマブルシェーダに対応したDirectX 8の登場によってパラダイムシフトが起き、ソフトエンジニアの役割が大きくなったと話した。
「ハードエンジニアが実装しなくてはならなかったものを、ソフトエンジニアが実装できる時代になった。これは大きなパラダイムシフト。ソフトとしてさまざまな機能を実装できるようになった。自由にエフェクトをつくれるようになった反面、言語やAPIだけでなく、ライティングなどの知識も必要な時代が訪れた」(川西氏)
DirectX 6を第1世代と考え、プログラマブル対応のDirectX 8を第3世代、プログラムの柔軟性・生産性を向上させたDirectX 9.0を第4世代と見なすのならば、GeForce 6800やRADEON X800で採用されている命令文制限が緩和されたシェーダ3.0世代を第5世代と呼んでいいのではないかと同氏。
また同氏は、現在β3テストに入っているDirectX 9.0 SDK Update(Summer2004)をその名称通り今夏にリリースし、遅くとも8月までには出す考えを示した。
なおLonghornではGUIレベルで3Dグラフィクスが組み込まれるが、同氏はそれについて「DirectXチームはLonghornの先を行く3Dを考えている」とコメントしている。
ゲーム業界の最先端を学ぶSIG-GT
SIG-GTは今回で2回目。「リアルタイムグラフィックス」をテーマに、このほかにもGPUを使ったPCベースのモーションキャプチャの可能性(高橋誠史氏・北陸先端科学技術大学院大学)、オフラインCG(完全パッケージ)制作のノウハウを生かしたオンラインCG(リアルタイム映像)制作のメリット(湯崎伸氏・オプトグラフ)といったトピックが取り上げられた。
司会を務めたNHKエンジニアリングサービスの白井暁彦氏は、「PlayStation 4や5の時代には、全身のモーションをキャプチャする双方向機能などが当たり前になると思っている」と語り、この分野を事前に研究する必要があると提言している。
IGDAは、ゲーム開発者コミュニティー育成のための国際的なNPO団体。月1回のペースでSIG-GTを開き、最新のゲーム技術について検討を重ねるとしている。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
この記事の著者
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
メルカリ、梨の転売疑惑に「盗品の出品は確認されず」 誹謗中傷には利用制限も
-
2
「Xが情報収集に役立たない……」熊本地震で不満の声続出 「Twitterを返して」
-
3
「こんなのに追われたら……」急斜面もやすやす爆走、中国製の車輪付き四足ロボのデモ動画が話題 最高時速20km超
-
4
検索結果に「詐欺ではありません」と表示させる詐欺手口、警視庁が注意喚起 AI要約も餌食に
-
5
Z世代に聞く次の流行、「AIイラスト」が1位に 「Claude Code」も上位
-
6
東野圭吾さん死去、Xなどで追悼相次ぐ 「ガリレオ」など数々の人気作、エンジニアから転身
-
7
はてな、11億円流出の調査報告書を公開 偽警察、口外禁止、残業・休出200時間超、孤立……ほころびが連鎖
-
8
NVIDIAやMicrosoftなど30社超、オープンAIの防御ツール共同開発の「Open Secure AI Alliance」設立
-
9
「あ、その情報メモしたい!」を叶えるワイヤレスイヤフォン、Nothing「Ear (3a)」
-
10
農水省の“クソダサ”ポスター話題 「AIよりよっぽど良い」の声も 担当者に狙いを聞いた
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR