ホームシアター特集
劇場がある暮らし――Theater Style(2/2 ページ)
家の中に“劇場”を作り出すプロジェクター
そして忘れていけないのが、ホームシアターの王道「プロジェクター」。近年は高性能化とともに低価格化が進み、以前は数十万~百数十万円クラスの高級機にしかなかったワイドXGAパネル搭載のハイビジョン対応モデルが、今や20万円前後で購入できるようになった。また以前はデータプロジェクターとの兼用モデルも多かったが、昨年からホームシアター向けをうたう普及価格モデルが各メーカーから続々と登場。プロジェクター全体の売れ筋を見ても、ホームシアター向け機種が上位を独占する状況がずっと続いている。
画質の向上に加えて、近年のプロジェクターは光学シフト機構や短焦点レンズの採用で設置の自由度が広がっている点も普及に拍車をかけている。2メートル前後の投写距離で80インチ以上の大画面を実現できる最近の短焦点モデルなら“4畳半シアター”も夢ではないのだ。
充実した品揃えのホームシアターコーナーを設置するヤマギワ東京本店で、最近のホームシアター事情を聞いてみた。
――プロジェクターで一番売れているのは?
「セイコーエプソンの「EMP-TW10H」。WVGAモデルだが80インチ以下でそんなに大画面は要らないというユーザーに人気となっている。100インチ以上を求めるユーザーに好評なのは、セイコーエプソン「EMP-TW200」、松下電器産業「TH-AE500」、三洋電機「LP-Z2」の3機種で、特にエプソンの指名買いが多い。従来、ホームシアター向けは1000ルーメンを超える明るさのものはほとんどなかったが、エプソンのは1300ルーメンとデータプロジェクター並みの輝度で、“テレビ的な画質”を求めるユーザーに受けている」
――予算は?
「一番多いケースは、プロジェクター本体のみで20万円前後という予算。それに2万~3万円ぐらいの掛図タイプのスクリーンと、10万円前後の5.1chシアターシステムを合わせるというパターンが多い。スクリーンでは、最近はキクチ科学研究所のStylistシリーズなど自立式の床置きタイプ(80インチ)も人気。プロジェクターはハイビジョン対応機の価格が安くなっており、WVGAタイプとの価格差が本当に少なくなっている。たぶん、WVGAタイプは今後減っていき、720pモデルが普及タイプの主流となるのだろう」
――ユーザーの最近の傾向は?
「短焦点で設置自由度の高い光学シフト機構を搭載したモデルが多いので、部屋の広さを気にするユーザーは少なくなった。年齢層は20代前半から60代までと幅広いが、メインは30~40代。10年前ぐらいのホームシアターブーム時にプロジェクターを購入していたユーザーの買い替えも始まっている。プラズマテレビとプロジェクターの両方をセッティングして、日中はプラズマでテレビ番組を観て、夜はプロジェクターで映画を観るというユーザーも増えている」
「家の中に“劇場”がある暮らし」――LifeStyle編集部では、こうした“Theater Style(シアタースタイル)”を生活に取り入れていくためのさまざまな情報を、毎週金曜日にお届けしていく予定だ。
特集内容は、ホームシアター関連製品(プロジェクター、5.1chシアターセット、サラウンドヘッドフォン、AVアンプなど)のレビュー、AVメーカー/スクリーンメーカーへのインタビュー、シアターコーナーを設置する家電量販店や有名インストーラーへの取材、ホームシアター導入体験レポートなど。“ホームシアター入門”をコンセプトに、分かりやすく楽しい記事を連載していくつもりなので期待していてもらいたい。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
この記事の著者
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
メルカリ、梨の転売疑惑に「盗品の出品は確認されず」 誹謗中傷には利用制限も
-
2
Anthropic、「Claude Opus 5」公開 Fable 5に迫る性能を半額で――サイバー安全策は緩和、拒否時は自動フォールバックも
-
3
「iPhone高騰」はこれからも続く? 中国CXMTに近づくApple、メモリ競合へのけん制が不発に終わりそうなワケ【後編】
-
4
「ニューロマンサー」実写ドラマ、Apple TV+で2027年1月配信開始へ
-
5
「こんなのに追われたら……」急斜面もやすやす爆走、中国製の車輪付き四足ロボのデモ動画が話題 最高時速20km超
-
6
検索結果に「詐欺ではありません」と表示させる詐欺手口、警視庁が注意喚起 AI要約も餌食に
-
7
海外の新作バカゲー「電車アタック」にマンガ家が感心した理由 ブッ飛んだ内容と完成度の高さ、そして“日本”
-
8
「めっちゃカメレオン」公式Discord乗っ取り 担当者PCがマルウェア感染、管理者が全員BANに 現在は復旧
-
9
暑さ対策が熱い! 「猛暑対策展」で感じた、転んでもただでは起き上がらない日本人のエネルギー
-
10
スーパーに並んだ「ごちゃごちゃ生成AIポップ」が物議 “看板王”こと、きぬた歯科院長「これはアリ」
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR