Weekly Access Top10(9月10日~9月16日)
“TVのソニー” 復権のカギ握る「SXRD」
今週のランキングでは、ソニーが開発したプロジェクター向けディスプレイデバイス「SXRD」の可能性と今後の展開についてのインタビュー記事がトップを飾った。
SXRDを搭載した初のコンシューマ向け製品といえば、240万円という価格も話題となったフロントプロジェクター「QUALIA 004」だ。
このQUALIA 004、実際の出荷台数は非公開となっているが、マーケットの声から予測する限りではその出荷量は3ケタに遠く及ばないほんのわずかな数といわれている。このことから市場では「SXRDは量産に向いていないのでは」という悲観的な意見も出ていた。
このような市場の意見に対してソニーテレビ事業本部PJ設計部門長の井上達也氏は「QUALIA 004は戦略的にハイエンドのところからスタートした。そのため出荷台数を意識的に抑えていた(笑)…というのは冗談だが、SXRDの立ち上げ時期であったことは確か。だが現在は、ウェファーで一括生成するというSXRDならではの独自製造技術などで、すでに量産体制は確立している。他社LCOSよりもはるかに現実的な量産向けデバイス」と語る。
量産への懸念は、先日発表されたSXRD搭載70型リアプロTVで一蹴された。ハイエンド向けプロジェクターと比べて桁違いに出荷台数の多い“テレビ”という商品にSXRDを搭載するには、安定した量産体制を築いていないと実現できない。しかもSXRDグランドベガは、1万ドル(約120万円)という価格で登場した。フルハイビジョン対応で70型というスペックを考えると非常にお買い得なプライスだ。
プラズマ/液晶などフラットパネルディスプレイ市場で出遅れたソニーが、完全な自社開発デバイスであるSXRDに期待を寄せる理由もうなずける。また、次世代ディスプレイとして「有機EL」や「FED」の開発も着々と進められている。
これら自社開発デバイスが軌道に乗れば、「TVのソニー」復権の日も遠くはなさそうだ。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
この記事の著者
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
なぜ酒蔵の許諾なしに? 「VTuberコラボ日本酒」騒動、主催者が経緯説明 仲介者による調整で「準備進んでいると認識」
-
2
かっぱ寿司「配布前のコラボグッズ、フリマで買わないで」 プリキュアコラボ発表日に注意喚起
-
3
「食事量は1日1200kcal以下、でも肥満」な人を14日間追跡調査 痩せない理由は……米コロンビア大などの研究
-
4
本物そっくり“AI生成レシート“が経費精算の脅威に マネフォ「自力で見破るのは難しい」 企業はどう備える?
-
5
「菜の花がおかしい」――イラストレーター制作うたうマラソン大会ポスターに指摘相次ぐ 事務局がAI使用明かす【訂正あり】
-
6
「ペンギンを返して」→「3匹全部採用して」 批判殺到のSuica新キャラ、ファンアートが空気を変えた? SNSの声
-
7
藤井風のリサイタル、公式サイトがインターネット老人会すぎると話題 公民館のチラシみたいだけど東京ドーム開催
-
8
松本デジタル相、24.6万件漏えい可能性について説明 「既知の脆弱性を対応前に悪用」
-
9
「iPhone Duo」純正ケース話題、「面白いけど高い」……1万4800円と2万4800円
-
10
デジタル庁に不正アクセス、個人情報24.6万件漏えいか 各府省庁の職員情報など
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR