レビュー:ビデオカメラ特集
メディアの“殻を破って”スリムに――日立「DVDカム DZ-GX20」(1/3 ページ)
日立製作所は、以前には他社OEMのDVカメラを発売していた時期もあったし、1996年にはHDD記録型(PCMCIA TYPEIIIカードのHDDへ記録)MPEGビデオカメラ「MP-EG1」なんていう製品をいち早く手がけていたりもした。だが、2000年に初のDVDビデオカメラ「DZ-MV100」を発表して以来、近年は“DVDカム”1本でビデオカメラ製品を展開している。
DVDカムで採用している記録メディアは、ずっと変わらずDVD-RAM/Rだ(初代の「DZ-MV100」はDVD-RAMのみ対応)。しかし、その装填方式はたびたび変更されている。カートリッジ型DVD-RAM(DVD-Rはキャディーを使用)から始まり、丸型ホルダータイプ、そして、今回紹介する「DZ-GX20」ではついにカートリッジなし(ベアディスク)になった。
この「DZ-GX20」は、従来の“MV”に対して、高付加価値シリーズとされる“GX”の最初の製品となる。同時に発売されたMVシリーズの最新機種「DZ-MV780」との大きな違いは、CCD画素数、そして、ビデオフラッシュの有無だ。また、「DZ-GX20」「DZ-MV780」はともに、前述のカートリッジなしDVDメディアを利用する新開発の8cmDVDドライブを搭載したことで、従来のMVシリーズよりもグッとコンパクトになったが、機能差の分だけ「DZ-MV780」のほうがさらに小型軽量を実現している。
一見しただけでも、新開発のドライブを採用した恩恵は明確に感じられた。なかでも顕著なのは本体の幅だ。「DZ-GX20」「DZ-MV780」では51ミリと、従来機種「DZ-MV580/MZ550」の64ミリから大幅な薄型化を成し遂げている。また、ソニー「DCR-DVD403」の62ミリと比較しても、1センチ以上の差がある。
本体をホールドした感覚は、やはり非常に細身で、その分、取り回しやすい。高さは90ミリと従来とあまり変わらないが、メディアの直径が8センチということを考えれば、しかたないだろう。DVDの回転による振動も気にかかるところだが、起動時や撮影にともなう動作時にかすかに感じられる程度で、使用上にはさほど大きな問題はない。
DVDディスク収納部は上側が開くスタイル。前回の「DCR-DVD403」もそうだったが、DVDビデオカメラではメディアを挿入した後、最初の起動には十数秒の時間がかかってしまうのが難点といえる。ディスク認識が必要なためだ。しかし、この製品で計測したところ、起動時間は5~6秒程度ですんでいる。実はこれは「おまかせ認識」という機能により、電源が入っていない状態でも、メディアが挿入されれば自動的に認識を行うからだ。実質的にはやはり十数秒の認識時間は必要なのだが、利便性の面ではかなり有効な策といえる。
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