レビュー
家庭にハイビジョン撮影を――ソニー「HDR-HC1」を使ってみた(前編)(2/3 ページ)
さて、何はともあれということで、製品到着後、あわただしく充電を行い、取り急ぎ撮影してみた。あいにくの曇天ではあったが、梅雨の時期なのでご了承いただきたい。晴天時のサンプル映像は、改めてチャンスをうかがい、後編で掲載する予定だ。
当然ながら、撮影時の操作に関しては特別なことはない。ほかのハンディカムと同様に、電源スイッチはモード切換も兼ねており、押し込むごとに「撮る・テープ」「撮る・メモリー」「見る/編集」と変わる。動画撮影は本体手前の「スタート/ストップ」ボタン、静止画撮影は上面の「フォト」ボタンを押せばいい。
モニター画面で再生しているかぎりでは、色情報の損失が少ないという点は見受けられたものの、そのほかはDVカメラと大きな差はない印象。しかし、テレビへD3出力してみると、やはり解像度はかなり高いことが分かる。DVとは異なりMPEG-2圧縮となるが、約25Mbpsという高ビットレートで記録されるため、圧縮ノイズはあまり目立たない。動きも滑らかだ。ただ、パンの際に若干のぎこちなさも感じるが、これは単に手ブレ補正の影響かと思われる。
ここに掲載したのは、HDV1080i方式で動画をテープ記録し、あとでそのビデオから静止画をメモリースティックDuoへ転送したものだ。インタレース解除と画素変換の処理が介在するせいか、ビデオ再生で見るよりも多少ぼやけたような感じはあるが、基本的には、このレベルの品質で動画の1コマ1コマが構成されていると考えてもらえばいい。家庭用ビデオカメラとしては、非常に緻密で、優秀な映像といえるだろう。
ただ現時点では、HDV1080i方式で記録したビデオ映像を取り込んで編集、あるいは、DVDへ保存可能な環境が一般的ではないため、DVカメラと比べれば、撮影したハイビジョン映像の活用はいくらか限定される。本機ではHDV対応のi.Link端子を装備しているものの、家庭ユーザーにとって、その受け手となりうるのはソニーのHDD/DVDレコーダー「RDZ-D5」やシャープのHDD一体型BD/DVDレコーダー「BD-HD100」(6月7日のアップデートでHDV1080iに対応)くらいだろう。
もちろん、PC上での編集も不可能ではない。Adobe Premiere Pro HDV対応プラグイン(Premiere Pro 1.5.1アップデータ)を利用すれば、通常のIEEE1394(FireWire)経由でHDV取り込みが可能だし、カノープスの「EDIUS 3 for HDV」はまさしくHDV編集に特化したライト版だ。また、VAIOユーザーに対しては、昨年末にHDV編集をサポートするための付属ソフトのアップデータや新規ツールが提供されている。
ただし、いずれにせよ、それなりのPC性能は必要となり、編集や他メディアへの保存を行うために、SD画質に変換せざるをえないユーザーも少なくないかもしれない。
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