レビュー
“日用品感覚”のフラッシュメモリプレーヤー「SN-F100」(2/2 ページ)
転送が完了すれば、楽曲を聴くことができる。再生/一時停止ボタンを長押しして電源を入れ、「MENU」ボタン長押しでナビゲーション画面を呼び出し、再生したい曲/フォルダを選択すればいい。カーソルの移動は早送り/早戻しボタンで、決定は再生/一時停止ボタンで行う。なお、再生中に上部の「EQ」ボタンを押せば、XBASS/ROCK/JAZZ/CLASS/POPと5種類のイコライザを適用できる。
戸惑ったのは、「長押し」に関する操作方法だ。
メニューを呼び出すには「MENU」ボタンを長押しするのだが、ボタンを数秒押し続けてもメニュー画面は現れない。メニュー画面を出すためには、ボタンを数秒押し続けた後に「ボタンから指を離す」ことが必要なのだ。
確かにこれも「長押し」には違いないのだが、あまり一般的な方法とは思えない。この操作方法は他の部分でも見られ、FMラジオを使用する際にも、FMボタンを数秒間押してから指を離さないと機能が切り替わらない。
内蔵マイクあるいはFMラジオからの録音も可能だ。録音ボタンは設けられていないので、内蔵マイクから録音する場合にはMENUボタンから「録音」を選択し、FMを録音する場合には受信中に再生/一時停止ボタンを長押しする。録音されたファイルはボイスレコーディングの場合には「¥voice¥」以下に、FM放送の場合には「¥fm¥」以下へ、WAV形式で生成される。
付属のヘッドフォンを組み合わせて試聴してみたところ、音質については中域がややこもる感じを受けた。特にポップスを聴いたときにその印象は顕著で、イコライザの「ROCK」を適用したほうがバランスが良いように感じた。どうやらこれは付属ヘッドフォンの特性によるもののようで、筆者が普段使用しているソニーのMDR-EX51LP、あるいはゼンハイザーのMX400に交換してみたところそうした印象は受けなかった。
本製品は機能的に目新しいところはなく、またお世辞にもスタイリッシュなデザインともいえず、どちらかといえば武骨な印象だ。機能と操作性、デザインも含めたハイレベルな競争が行われている日本のポータブルオーディオ市場においては、厳しい戦いを強いられるだろうというのが正直な感想だ。
しかし、電源に乾電池を採用していることやFMラジオを搭載していること、複雑な動作の原因となる多機能化をあえてしていないこと、低価格であること(ITmedia Shopiingで調べてみると、512Mバイト版も1万円程度で販売されている)、説明書が非常に丁寧に記述されていることを考えると、“お父さん世代でも気軽に使えるプレーヤー”として企画されたのではないかという想像が成り立つ。そう考えれば、やや大きめのボディも「持ちやすいサイズのボディ」といえる。
デジタルオーディオプレーヤーは2008年にはMDプレーヤーを追い越し、ポータブルオーディオの主流になることが予測されている。そのときには音楽や流行に敏感な若い世代だけではなく、より幅広い世代が利用することになる。そうなると求められるのは、適切な価格で必要と思われる機能をバランスよく実装することだ。
SN-F100は「長押し」操作や本体の仕上げなど、改善が必要と思われる部分もあるが、その“バランス”を満たす製品といえる。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
この記事の著者
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
「Xが情報収集に役立たない……」熊本地震で不満の声続出 「Twitterを返して」
-
2
メルカリ、梨の転売疑惑に「盗品の出品は確認されず」 誹謗中傷には利用制限も
-
3
農水省の“クソダサ”ポスター話題 「AIよりよっぽど良い」の声も 担当者に狙いを聞いた
-
4
はてな、11億円流出の調査報告書を公開 偽警察、口外禁止、残業・休出200時間超、孤立……ほころびが連鎖
-
5
「こんなのに追われたら……」急斜面もやすやす爆走、中国製の車輪付き四足ロボのデモ動画が話題 最高時速20km超
-
6
検索結果に「詐欺ではありません」と表示させる詐欺手口、警視庁が注意喚起 AI要約も餌食に
-
7
TSMC熊本工場、段階的に通常操業へ 熊本の地震で一時中断、従業員の無事確認 台湾報道
-
8
熊本「通れた道」マップ、トヨタが公開 ホンダも「通行実績情報マップ」
-
9
Z世代に聞く次の流行、「AIイラスト」が1位に 「Claude Code」も上位
-
10
東野圭吾さん死去、Xなどで追悼相次ぐ 「ガリレオ」など数々の人気作、エンジニアから転身
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR