重荷を背負いて歩けば充電――バックパック型発電機が登場
ペンシルベニア大学の生物学者チームが発電機能を持ったバックパックを開発した。「Suspended-load Backpack」と名付けられた発電機のプロトタイプが9月8日、Science誌で発表された。携帯用電子機器を駆動させるに十分な7.4ワット以上を発電することが可能だという。
兵士がGPS、通信機や暗視システムなどハイテク機器の交換用バッテリーは合計で20ポンド(約9キロ)以上になる。行軍中の兵士は通常80ポンド(約36キロ)の機材を運搬しており、その運動エネルギーを軽量なバッテリーに充電すれば、兵士の負担を軽減できる――そう考えた海軍研究事務所がアフガニスタン戦争の頃にペンシルベニア大学のラリー・ローム氏にコンタクトしたのがこの研究のきっかけだ。
Suspended-load Backpackはハイカーが使うような強固なフレームを使うが、サックの部分は固定されず、バネで垂直につり下げられる。バックパックの中身が上下方向に運動する物理エネルギーを使い、フレーム内に仕込まれた小型発電機を動かすという仕組みだ。
以前は靴底に発電機能を持たせるといったアイデアもあったが、十分な運動量を得ることができないため、廃棄された。人間は歩くときに一歩ごとに尻を5~7センチ持ち上げるが、これでバックパックを上下に動かすことで発電するのである。
発電量は40~80ポンド(約18~36キロ)の荷物を入れたバックパックでは平均で7.4ワットを発電することが可能だという。ただし、発電していても通常のバックパックと疲労度は変わらないという。代謝的に考えても、費やすエネルギーは余分なバッテリーをかつがないことで積める食べ物で十分に補いことが可能だとローム氏は説明している。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
「Xが情報収集に役立たない……」熊本地震で不満の声続出 「Twitterを返して」
-
2
メルカリ、梨の転売疑惑に「盗品の出品は確認されず」 誹謗中傷には利用制限も
-
3
「こんなのに追われたら……」急斜面もやすやす爆走、中国製の車輪付き四足ロボのデモ動画が話題 最高時速20km超
-
4
検索結果に「詐欺ではありません」と表示させる詐欺手口、警視庁が注意喚起 AI要約も餌食に
-
5
はてな、11億円流出の調査報告書を公開 偽警察、口外禁止、残業・休出200時間超、孤立……ほころびが連鎖
-
6
Z世代に聞く次の流行、「AIイラスト」が1位に 「Claude Code」も上位
-
7
携帯各社、熊本の一部で通信障害 震度7の地震で 他社回線につながる「JAPANローミング」開始【追記】
-
8
東野圭吾さん死去、Xなどで追悼相次ぐ 「ガリレオ」など数々の人気作、エンジニアから転身
-
9
NVIDIAやMicrosoftなど30社超、オープンAIの防御ツール共同開発の「Open Secure AI Alliance」設立
-
10
農水省の“クソダサ”ポスター話題 「AIよりよっぽど良い」の声も 担当者に狙いを聞いた
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR