“本物のエレベータ”を搭載したキャラバンカー、東芝が公開
東芝エレベータは10月21日、エレベータの地震時管制運転が体験できるキャラバンカーを公開した。4トントラックを改造して実際のエレベータを搭載。地震や停電が発生した際の挙動をシミュレートする。
エレベータの実機は、荷台の前方に設置している。扉に向かって左側が旧型、右側は新型のデザインになっており、リニューアル前後の外見や内装を比較できる仕組みだ。また、昇降シミュレーションでも旧型と新型の挙動を再現可能。たとえば、旧型は停止時に多少のショックを感じるが、新型は正確かつスムーズといった具合。
同社リニューアル事業部長の河合邦彦氏によると、実際にエレベータが上下するのは「わずか20センチほど」という。ただし、防犯窓を模した液晶ディスプレイに景色が流れるため、本当にエレベータに乗ったような印象。さらに地震管制運転のシミュレーションでは、地震を検知したエレベータが最寄り階に自動停止し、扉を開けて乗客を解放するまでを再現した。「地震管制運転ができない旧型エレベータは、多少の揺れなら動き続けてしまう。しかしシャフトなどに影響が残っていると二次災害が発生する危険性もある」(河合氏)。
同社によると、地震や台風など災害発生時の安全対策に関心が高まる一方、設置後20年以上を経過した“リニューアル対象”のエレベータが急増しているという。「われわれの顧客だけでも毎年2000台規模でリニューアルの対象物件が増えている。このキャラバンカーを通じ、新型エレベータの地震対策やセキュリティを体感してもらいたい」。
キャラバンカーは、10月23日から全国のマンションや集合住宅などを対象として訪問活動を行う予定だ。訪問先では、シミュレーションのほかに、子どもたちや家族連れを対象に“エレベーターの正しい乗り方”や“地震発生時の対処方法”などをレクチャーする「安全キャンペーン」を併せて実施する。「要請があれば、いつでもどこでも出動するつもりだ」(同社)。
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