レビュー:Theater Style
クラス超えた“お買い得な高画質”――三菱DLPプロジェクター「LVP-HC3000」(4/4 ページ)
一般にDLPはコントラストが高く奥行きのある絵と評されるが、実際には製品間の差は少なくない。DMD素子上で動作するマイクロミラーがオフの時、しっかりと光学回路の中で迷光を処理しなければコントラストは上がらない。
LVP-HC3000の設計では打ち込み角をきつめに設定し、レンズシフトを採用しないことでコントラストの最大化を図っている。それが設置性の低さを招いており、最近の透過型液晶パネル採用プロジェクターに比べれば不便と感じるかもしれない。しかし画質こそすべてというユーザーなら、それも許容できるはずだ。
コントラストが高い一方で細やかな表現力では、液晶パネルの階調性に劣ると言われるDLPだが、前述したように本機の暗部階調は優れており、誤差拡散ノイズも従来のこのクラスのDLPよりずっと優れている。コントラストが高く、輝度のレンジが広く見えるため、階調性の良さと相まって暗いシーンでの見通しが大変良いのも気に入った。
実際の画面写真を見れば、そのコントラスト比の高さが判るだろう。解像感に関してもレンズ性能の面では十分な余裕がある。デフォルトでは柔らかめのシャープネス設定でフィルムらしさを損なわないチューニングとなっているが、シャープネスをプラス方向に合わせればテレビライクなパリッとしたエッジとすることもできる。
これで20万円前後の実売価格というののだから驚く。設置性の低さや単板DLPならではのカラーブレーキングには配慮しなければならないが、言い換えればそれさえクリアできるならば、その絵から絶対的な買い得感を感じることができるはずだ。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
この記事の著者
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
「Xが情報収集に役立たない……」熊本地震で不満の声続出 「Twitterを返して」
-
2
メルカリ、梨の転売疑惑に「盗品の出品は確認されず」 誹謗中傷には利用制限も
-
3
はてな、11億円流出の調査報告書を公開 偽警察、口外禁止、残業・休出200時間超、孤立……ほころびが連鎖
-
4
「こんなのに追われたら……」急斜面もやすやす爆走、中国製の車輪付き四足ロボのデモ動画が話題 最高時速20km超
-
5
検索結果に「詐欺ではありません」と表示させる詐欺手口、警視庁が注意喚起 AI要約も餌食に
-
6
農水省の“クソダサ”ポスター話題 「AIよりよっぽど良い」の声も 担当者に狙いを聞いた
-
7
Z世代に聞く次の流行、「AIイラスト」が1位に 「Claude Code」も上位
-
8
東野圭吾さん死去、Xなどで追悼相次ぐ 「ガリレオ」など数々の人気作、エンジニアから転身
-
9
NVIDIAやMicrosoftなど30社超、オープンAIの防御ツール共同開発の「Open Secure AI Alliance」設立
-
10
「あ、その情報メモしたい!」を叶えるワイヤレスイヤフォン、Nothing「Ear (3a)」
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR