2006 International CES
「次世代版HDMI」発表
HDMIファウンダーズ(日立製作所、松下電器産業、Philips、Silicon Image、ソニー、Thomson、東芝)は、1月5日から始まる「International CES(Consumer Electronics Show)2006」に先立ち、デジタル映像インタフェースHDMIの次世代版を発表した。おそらくHDMI 2.0と呼ばれることになるであろう次世代版HDMIは、後方互換性を保ちながら帯域を2倍に拡張し、より深い色深度をサポートする。
次世代版HDMIは従来と同じコネクタを使用しており、TDMSリンクも1リンクのみと既存のHDMIと同じだ。しかしiTDMSという新しいシリアルデータ転送技術を用いることで帯域が2倍に拡張される。これにより、より高画質、あるいはより高フレームレートの転送が可能になる。
色深度は1ピクセルあたり24ビット、30ビット、36ビット、48ビットをサポート。従来はデータ送り出し側で微妙な映像調整を行うことが難しく、今後はMPEGデコードを行うプレーヤー側でより柔軟な絵作りを行えるようになるほか、将来的には16ビット4:4:4などの高品質なフォーマットのコンテンツにも対応可能な潜在能力を持つことになる。また次世代版HDMIは、先日発表された次世代のパソコンディスプレイ向けインタフェース技術UDIとの互換性もある。
さらに、より小型のMini HDMI端子も定義された。Mini HDMIは主にHD対応カムコーダ(ビデオカメラ)を意識したもので、ハイビジョン録画が可能なカムコーダとデジタルテレビを接続するために用いることを想定している。通常のHDMIと同様、音声とHD映像を同時に送り出すことが可能になるため、カムコーダのテレビへの接続はより簡素化されることになる。
音声関係の機能アップも2つ発表されている。
ひとつはリップシンク対応だ。デジタル処理による遅延が原因で音声と映像のズレが発生する場合があり、従来はAVアンプなどで音声ディレイをユーザーが入力することでリップシンクを取っていた。具体的な手法に関して詳細は述べられていないが、次世代版HDMIにはリップシンクを自動的に取るための機能が盛り込まれるという。
さらに次世代光ディスクのHD DVD、Blu-ray Disc双方で採用されているドルビーのTrueHDおよびDTS-HDをサポートする。両フォーマットはロスレスで音声データを圧縮する方式。
次世代版HDMIの製品化は今年年末商戦が最初で、普及は来年以降の課題となる。Silicon Imageはこの発表に合わせ、iTDMSに対応したトランスミッターのSiI 7170とレシーバのSiI 7171を発表している。両製品は225MHzまでの映像帯域に対応し、1920×1080ピクセルのプログレッシブ映像(毎秒60フレーム)を、ピクセルあたり36ビットで転送する能力を持つ。サンプル出荷は今四半期中の予定。
また同社は電機メーカー各社と協力し、HDMIでのシンプルな接続性を保証するためのロゴプログラム「Simplay HD」を開始する。これは無線LANのIEEE802.11に対するWi-Fiのような位置付けで、互換性検証を行うラボを設置することでロゴを発行。誰もが“相性”問題を経験せずシンプルに接続できる環境の構築を目指す。
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