楽天が最終黒字に転換、経常益は2.3倍に ECが順調
楽天が2月16日発表した2005年12月期連結決算は、純利益が194億4900万円となり、前期の約143億円の赤字から黒字転換した。売上高は2.8倍、営業利益と経常利益は2.3倍に伸びた。EC事業が順調に成長しているほか、株取引の活発化で証券事業が大幅に拡大。楽天KC(旧国内信販)の連結化も寄与した。
| - | 2005年12月期(カッコ内は前期比) |
|---|---|
| 売上高 | 1297億7500万円(184.8%増) |
| 営業利益 | 348億8500万円(131.6%増) |
| 経常利益 | 358億2600万円(131.5%増) |
| 純利益 | 194億4900万円(前期は赤字) |
主力のEC事業は売上高350.6億円(前期比63.5%増)、経常益124億円(同72.0%増)と順調に拡大。買収したアフィリエイト広告大手の米LinkShare分を含めると、三木谷浩史社長が目標として掲げてきたグループ流通総額1兆円の達成も射程圏内に入ってきた。
証券事業は売上高265億円(同101.6%増)、経常利益130.2億円(162.5%増)と大幅に成長した。株高に伴う売買高の増加から、特に10~12月期は急拡大。楽天会員からの顧客誘導も順調で、口座数の伸びは業界トップだとしている。楽天KC分のクレジット・ペイメント事業は売上高471.3億円、経常益66.2億円と好決算に貢献した。
新規参入初年度となったプロ野球事業は、売上高73億円に対し、営業益で1億円、経常益で2億円の黒字化を達成。当初予想は9億円の営業赤字だった。スポンサー収入や好調なチケット販売、スタジアム工事費などの償却負担が軽かったため。三木谷社長は「楽天の経営力を十分アピールできた。うれしい誤算だった」と胸を張る。ただ、今期以降は償却負担が増すため、「しばらく黒字化は難しい」(同社)という。
ライブドアへの支援や買収の可能性については「この立場からの発言は不適切と思うので差し控えたい」としてコメントしなかった。TBSとの協議については「真摯(しんし)に話し合いを進めるのが第一。その先は何も決まっていない」と述べるにとどまった。
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