「音楽の発展に支障」 坂本龍一氏らがPSE法緩和を求め署名活動
2001年より前に製造された電気製品などの販売を禁止する「電気用品安全法」(PSE法)の本格施行が迫る中、電子楽器を駆使する音楽家ら120人で構成する「日本シンセサイザー・プログラマー協会」(松武秀樹会長)は2月18日、PSE法の対象機器の緩和を求め、署名活動を同協会のWebサイトで始めた。
同法に基づき、シンセサイザーなどを含め過去に製造された電気製品の販売が4月以降は禁止される(関連記事参照)が、音色にひかれて過去の電子楽器を好んで使うアーティストは多く、こうした機器は中古市場で入手する場合がほとんど。だが同法が本格施行されると、個人間の売買を除いて過去の機器を販売できなくなるため、同協会は「専門機器を支える中古機器販売、下取り市場も閉鎖せざるを得ない状況になってしまい、これからの日本の音楽と芸術文化の発展に大きな支障をきたすことになる」と危惧している。
署名活動は、YMOのサウンドプログラマーなどとして知られる松武会長が発起人となり、坂本龍一氏、高中正義氏、椎名和夫氏らが賛同して始めた。
Webサイトの説明では、PSE法が音楽家や愛好家、販売店などに影響が大きいにもかかわらず、法律の内容などについて周知が進んでいないと指摘。1950~1990年代に製造されたビンテージ機器は「現在もそのほとんどが現役で使用されている」が、全製品について中古販売ができるように検査基準を満たすことは到底不可能と憂慮し、販売規制の対象となる機器の緩和を求めている。
PSE法は2001年4月に施行。電気製品に安全確認済みマーク「PSEマーク」を付けて製造・販売するよう義務付けるもので、2001年以降に製造・販売された電化製品の多くに同マークが付いている。
今年3月末で猶予期間が終了し、4月以降はシンセサイザーやアンプ、テレビなど259品目について、PSEマークがない2001年より前の製品は中古を含めて販売が禁止される。だが一般への認知は進んでおらず、「告知が不十分」などとして中古業界や音楽愛好家などが反発している。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
メルカリ、梨の転売疑惑に「盗品の出品は確認されず」 誹謗中傷には利用制限も
-
2
「こんなのに追われたら……」急斜面もやすやす爆走、中国製の車輪付き四足ロボのデモ動画が話題 最高時速20km超
-
3
検索結果に「詐欺ではありません」と表示させる詐欺手口、警視庁が注意喚起 AI要約も餌食に
-
4
Z世代に聞く次の流行、「AIイラスト」が1位に 「Claude Code」も上位
-
5
はてな、11億円流出の調査報告書を公開 偽警察、口外禁止、残業・休出200時間超、孤立……ほころびが連鎖
-
6
東野圭吾さん死去、Xなどで追悼相次ぐ 「ガリレオ」など数々の人気作、エンジニアから転身
-
7
NVIDIAやMicrosoftなど30社超、オープンAIの防御ツール共同開発の「Open Secure AI Alliance」設立
-
8
「あ、その情報メモしたい!」を叶えるワイヤレスイヤフォン、Nothing「Ear (3a)」
-
9
有識者はGoogleやX、Meta、ドワンゴを名指しで批判……総務省、偽広告や誹謗中傷に発信・拡散前の対策求める
-
10
「痺れるほどにミスを繰り返す」Gemini 3.6 Flashは変わった? 公開から1週間、当初のおバカ回答を今検証する
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR