「ブログでNetscape復活」ははかない夢だ(1/2 ページ)
Time WarnerがNetscape部門をソーシャルネットワーキングハブに変えることでよみがえらせようとしているという話は、はかない望みのように思える。
筋金入りのNetscapeファンは、NetscapeがどうにかしてWorld Wide Webの頂上へ、本来あるべき地位へ再び上り詰めるという夢を完全には抑えきれずにいる。
しかし、Internet Explorer(IE)がブラウザの草分けたるNetscapeをあっという間に首位から追い落としたのは、MicrosoftだけではなくNetscapeの飼い主と調教師のせいでもあるという事実に変わりはない。
市場に浸透したWindowsを利用して、MicrosoftがIEを世界のトップブラウザに押し上げるのを目の当たりにしながら、Netscapeが麻痺しているように見えたこともあった。どんな企業であっても、Microsoftがブラウザ市場に照準を合わせた時にその猛攻をかわすには、非常に迅速な対応を取らなければならなかっただろう。
しかし、アップデートを加速し、Netscapeが機能と性能の点でIEの先を行き続けられるよう、もっとやるべきことがあったかもしれない。
「成功した革新的なブラウザ企業」という当初の地位から得られるよりも強力な市場地位をもたらすような業界アライアンスをもっとうまく結成することもできたかもしれない。
Netscapeは単なる過去の栄光の影として、またブラウザとWebポータルの分野での落伍者として生き延びている。
Time Warnerのビジネスの銀河の中で、Netscapeはあと数年、白色わい星として生き続けるかもしれない。だが、あらゆる企業は事業と利益の成長を絶えず求められ、現状に甘んじてはいられないものなのだ。
Netscapeにソーシャルネットワーキング、ブログ、ニュース、情報交換ポータルを加えることで復活させるというアイデアは、オリジナルのコンセプトからはほど遠い。一見したところでは、このアイデアはNetscapeを影から引っ張り出す確実な方程式には見えない。
ValleyWagサイトが報じたところでは、Time WarnerはWeblogsのジェイソン・カラカニスCEOをNetscapeの新しいディレクターに任命する計画だという。WeblogsはAmerica Online(AOL)傘下の企業で、NetscapeとAOLはいずれもTime Warnerの傘下にある。
Webを流れる漠然とした噂からは、カラカニス氏がなぜNetscapeをソーシャルネットワーキングまたはブログポータルに変える役目を命じられるのかが分からない。
Netscapeは既に、女性ライダートップ10や音楽界の反逆児トップ10の写真は言うまでもなく、主要Webポータルにもある典型的なソーシャルネットワーキング機能――パーソナル広告や同好の士のグループ、電子メール――を多数備えている。
とは言え、Netscapeのトップページにブログが欠けていることが目に付くのは本当だ。ブログが何らかの復活の引き金となり、WebサーファーにブラウザのホームページをNetscapeに変えさせるとは想像しがたい。
カラカニス氏と、AOLのプログラミング・製品担当上級副社長ジム・バンクオフ氏は先週サンノゼで開催されたVON(Voice Over Network)Spring 2006 Conferenceで、「破壊的プログラミング」について共同でプレゼンテーションを行った。
Editorial items that were originally published in the U.S. Edition of “eWEEK” are the copyrighted property of Ziff Davis Enterprise Inc. Copyright (c) 2011. All Rights Reserved.
この記事の著者
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
メルカリ、梨の転売疑惑に「盗品の出品は確認されず」 誹謗中傷には利用制限も
-
2
「こんなのに追われたら……」急斜面もやすやす爆走、中国製の車輪付き四足ロボのデモ動画が話題 最高時速20km超
-
3
検索結果に「詐欺ではありません」と表示させる詐欺手口、警視庁が注意喚起 AI要約も餌食に
-
4
はてな、11億円流出の調査報告書を公開 偽警察、口外禁止、残業・休出200時間超、孤立……ほころびが連鎖
-
5
Z世代に聞く次の流行、「AIイラスト」が1位に 「Claude Code」も上位
-
6
東野圭吾さん死去、Xなどで追悼相次ぐ 「ガリレオ」など数々の人気作、エンジニアから転身
-
7
NVIDIAやMicrosoftなど30社超、オープンAIの防御ツール共同開発の「Open Secure AI Alliance」設立
-
8
「あ、その情報メモしたい!」を叶えるワイヤレスイヤフォン、Nothing「Ear (3a)」
-
9
有識者はGoogleやX、Meta、ドワンゴを名指しで批判……総務省、偽広告や誹謗中傷に発信・拡散前の対策求める
-
10
暑さ対策が熱い! 「猛暑対策展」で感じた、転んでもただでは起き上がらない日本人のエネルギー
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR