インタビュー
ミニコンポの復権を目指して(1/2 ページ)
かつては手軽なオーディオ機器として一定以上の需要があったものの、PCや携帯電話、デジタルオーディオプレーヤーの普及によって、その存在感が希薄なものとなってしまったミニコンポ。日本ビクターは秋よりに投入する新製品によって、「ミニコンポの復権」を図ろうとしている。同社の星野章氏(ホームAV事業グループ AVシステムカテゴリー 商品企画室 主席)に話を聞いた。
星野氏: オーディオ機器の市場規模は2000年に2419億円、2002年に1860億円と減少傾向をたどりましたが、2006年には1869億円、2007年には1875億円と復調すると予測しています。ただし、製品別の構成は大きく変化するでしょう。旧来のCD/MDミニコンポは減少する一方、主にフラッシュメモリを利用したデジタルオーディオプレーヤーが大きな伸びを見せるはずです。
オーディオ機器全体がフラッシュメモリを重視していく流れにありますから、ミニコンポについても、フラッシュメモリを利用した新たな製品“メモリコンポ”を投入することで、業界に新しい流れを作り出していきたいと考えています。
同社が9月上旬より販売開始するミニコンポ「UX-QM7-W/-S」「RD-M2-W/-P/-S/-H」(関連記事)は本体内に512Mバイトのフラッシュメモリを搭載しており、CDやMDの楽曲をPCなしでMP3に変換してメモリに蓄積できるのが特徴。メモリからマスストレージ対応のポータブルオーディオプレーヤーへ楽曲を転送することも可能だ。
――若年層の音楽離れが進んでいると言われて久しいですが、日本レコード協会の発表したデータを見ても音楽CDの出荷量/売上金額はここ数年堅調に推移しています(関連記事)。
星野氏: そうですね。決して「音楽を聴くこと」自体が廃れているわけではなく、視聴スタイルの変化がオーディオ機器業界にも大きな変化を迫っているのです。
“音楽が好き”というより、音そのものにこだわる“オーディオが好き”という層は高年齢化が進んでいます。若年層には“PCやデジタルオーディオプレーヤーで聴く”“音にあまりこだわらない”“リスニングはヘッドフォン中心”、といった傾向があるようですが、そうした層にもミニコンポのよさを再確認して欲しいのです。
――では、ミニコンポのよさを再確認してもらうため、具体的にはどのよう要件を満たさなくてはならないのでしょうか。
星野氏: “室内でもいい音で聴きたい”“MD資産を活用したい”“CDの音楽をオーディオ機器にストックしておきたい”というような要望をクリアできればミニコンポもまた脚光を浴びると考えます。
新製品では512Mバイトのフラッシュメモリを搭載して利便性を高めたほか、CD/MD→内蔵メモリ→ポータブルオーディオプレーヤーへのムーブを可能とすることで、ポータブルオーディオプレーヤーをメインで利用するユーザー層へのアピールも行えます。ポータブルオーディオプレーヤーからメモリへのコピーも可能なほか、UBSメモリに収納されたMP3/WMAを再生することもできます。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
「Claude」の“見えない透かし”、Anthropicが仕組みを説明 「完全な書き直しなら消える」
-
2
河川監視のライブカメラ水没か――千葉豪雨、村田川の映像が水中に 「こんなの初めて見た」
-
3
豪雨被害の千葉で「通れた道マップ」トヨタが公開 直近3時間の通行実績が分かる
-
4
「ほの暮しの庭」はホラーが苦手でも大丈夫! 怖さを上回る物語とスローライフの魅力をマンガ家が力説
-
5
千葉の「通れた道」、JARTIC地図で確認可能に トヨタやホンダなど5社のデータを集約
-
6
悪酔いにチェイサーは効果なし? 日本酒4合+水1Lを飲ませ二日酔い調査 大分大などが研究
-
7
熊本「通れた道」マップ、トヨタが公開 ホンダも「通行実績情報マップ」
-
8
サービス終了した「Link!Like!ラブライブ!」開発元が破産 負債103億円超 東京商工リサーチ
-
9
千葉県の豪雨から一夜 2万軒超で停電続く 千葉市では2260人が避難
-
10
ユナイテッドアローズ、元従業員が約1万人分の個人情報を無断持ち出し 退職後に外部PCへダウンロード【修正あり】
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR