レビュー特集:晩夏のビデオカメラ製品、勢ぞろい
IXY DVの映像品質をHDVに昇華――キヤノン“iVIS”「HV10」(3/3 ページ)
スチルカメラライクな機能を継承、新たにヒストグラム表示も
撮影や再生を行うには、本体手前にある電源スイッチを「切」から「カメラ」または「再生」へ切り替え、電源をオンにする。記録メディアは、右側面のスイッチで「テープ」「カード」を選ぶ仕組みだ。
撮影のスタート/ストップボタンは、電源スイッチの中央に一体化されている。ズームレバーやフォトボタンも右側面にあり、これらはカメラ本体をホールドしたまま右手人差し指で操作可能だが、テープ/カード切り替えスイッチはやや無理があるので、左手を使ったほうがいいだろう。
残念なことに、「IXY DV M5」と異なる点として、「HV10」では「モードダイヤル」が省略された。電源スイッチの下に、「P」「AUTO」「SCN」を選択する撮影モード切り替えスイッチのみがある(それぞれ「プログラムAEなどの応用撮影」「フルオート撮影」「シーン選択による簡単撮影」)。「ポートレート」「スポーツ」など、SCNモードにおける「シーン選択」を行うには、FUNC.ボタンでのメニュー呼び出しが必要だ。
やや使いづらく感じたのは、左側面の液晶モニタを開いた部分にある再生制御系のボタンで、誤動作を防ぐためか、出っ張りがほとんどない形状なので、サーチなどで押しっぱなしにするときは少し操作しにくい。もちろん、リモコンは付属するので、あまり気になるようであれば、そちらを利用すればいいのだが。
miniSDを利用するカード(静止画)撮影では、テープ/カードの同時記録にも対応し、ビデオ撮影中にフォトボタンを押せば、カードへ1920×1080の静止画を保存可能だ。あるいは、ビデオ再生中にフォトボタンで、撮影ずみのビデオ映像からも静止画を切り出せる。その際、解像度は自動的に1920×1080へとスケーリングされる。
また、キヤノンのビデオカメラではおなじみの、9点AiAF、連写機能(どの画像サイズでも、5コマ/秒で60枚まで連続撮影可能)、AEB(自動段階露出)といったスチルカメラライクな機能を搭載するほか、新たにヒストグラム表示も導入された。
しばらくの間、ライバルとなるであろうソニー「DCR-HC3」と比較した場合、「HV10」にはHDMI端子がない点が残念だが、それ以外の部分ではほぼ上を行く内容が盛り込まれているといっていいだろう。本体のサイズに関しては、スタイルが異なるため、単純には比較できないものの、幅がスリムな分、実際に手に持ったときには「HV10」のほうがコンパクトだと感じる人も多いに違いない。
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