掃除機に見えないハンディクリーナー「ピボットダストバスター」(1/2 ページ)
ブラック&デッカーの“ピボットダストバスター”「Z-PV1000」は、掃除機っぽくないハンディクリーナーだ。充電スタンドに載せた姿は、まるでコーヒーメーカーのような趣。これでも12ボルトモーターを搭載した本格的なサイクロン式掃除機だ。
ブラック&デッカーは、米国に本拠を置く電動工具メーカーだ。日本では馴染みが薄いブランドだが、それでも右の写真は見たことがあるかもしれない。1971年に「アポロ15号」が月面に着陸した際、地質探査のために月面を掘削しているシーンだ。
地下3メートルまで掘ることにより、外部から飛来したものではない、本来の“月の石”を採取することができたのだが、ここで使用されている「月面掘削ドリル」は、ブラック&デッカーとNASAが共同開発したもの。同社は米国の宇宙開発事業に深く関わり、ほかにも無重力の宇宙空間でも使える工具を研究して生まれたのが、工具好きなら誰もが知っている「ゼロインパクト・レンチ」だ。
そして近年、同社は「Love Design」を掲げ、デザイン性を重視した工具や家電製品を展開している。ピボットダストバスターもその1つで、あまり掃除機っぽくない外観は「インテリアとの調和」を目指したものだという。試用した「ワインレッド」は色が濃くてインテリアを選ぶが、グレーっぽい「モカ」は落ち着いた雰囲気で、AVラックの片隅に置いても違和感がない(と思う)。
変形掃除機
さて、“ピボット”という名称から想像できるように、このハンディクリーナーは可変型だ。収納時は側面に密着している吸引ノズルを開き、角度を調節可能。可動範囲は200度と広く、またノズルの先端を引っ張ると先端が延びて細かい場所の掃除にも便利だ。ハンドルの右側にあるボタンを押しながらノズルを動かすと、20度ずつ10段階で固定できる。
角度調整とノズルを利用すると、高い場所――たとえば天吊りのプロジェクターやスクリーン上面などの掃除も無理なく行える。また、充電器の側面に付属しているブラシを先端に取り付けると、ホコリが付着したガラス面や絨毯の掃除もOKだ。本体重量は550グラムあるため、持ち上げ続けるのは少々辛いが、ちょっとした作業なら問題ないだろう。
吸い込み仕事率は26ワットとハンディクリーナーの中では平均以上。先日、ダイソンが発表した“最強ハンディクリーナー”こと「ダイソンルート6」(40ワット)には差を付けられたが、実勢価格は7分の1なので仕方ない。
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