DLPプロジェクターの賢い選び方
ホームシアター派のためのDLPの魅力(1/2 ページ)
この1年と少しの間に、家庭向け映像プロジェクターを取り巻く状況は、ガラリと変わってしまった。特にTexas Instruments(TI)が開発した映像素子「DMD」を用いるDLP方式のホームプロジェクターは、価格面でも画質の面でも、全く新しい局面に入っている。
ここで一度、DLPに関する情報をリセットし、約1年前にさかのぼって状況の変化を整理しつつ、DLPの現況をまとめてみたい。
急速に進歩したこの1年。その背景とは?
DLPは高いコントラスト、ユニフォミティ(色や明るさの均一性)、先鋭感などを実現できるプロジェクター方式として、データプロジェクターからハイエンドのホームシアタープロジェクターまで幅広く応用されてきたことは、この記事を読んでいる読者ならご存知のことだろう。
特に720p解像度を実現した0.85インチパネルのHD2は、毎年のように改良を重ねながら、100万円を超える各社のフラッグシップモデルに採用され続けてきた。解像度で同スペックを持つ他方式よりも解像感が高く見え、しかも高いコントラスト比による立体感のある描写。それに製品間のバラツキが少ない安定した画質や階調表現は、DLPならではのものだった。
しかし一方で、高解像度化ではやや進捗が遅れたこともあり、フルHDへの対応が後手に回り、また価格面でもなかなか普及価格帯に降りてこないという問題も指摘された。シリコンウェハー上に半導体プロセスと同様の手順で処理を行うことで、可動部のあるメカを作り出すMEMS技術では、これ以上に集積度を上げるのが難しいのでは? との指摘もされ始めた。
ところがTIは昨年夏、低価格の小型ワイドXGA対応DMDを開発。さらにその年の秋にはフルHD対応のDMDまで発表した。加えて半導体技術の進歩は、DMD素子でカラー表現を行うための演算チップの能力も大幅に引き上げた。
この新しく画素密度を高めた世代のDMD素子において、DLPは720pの低価格化と家庭向けフルHDプロジェクターの実現、それに画質向上といった目処を一気に付けてしまったのである。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
この記事の著者
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
メルカリ、梨の転売疑惑に「盗品の出品は確認されず」 誹謗中傷には利用制限も
-
2
Anthropic、「Claude Opus 5」公開 Fable 5に迫る性能を半額で――サイバー安全策は緩和、拒否時は自動フォールバックも
-
3
「iPhone高騰」はこれからも続く? 中国CXMTに近づくApple、メモリ競合へのけん制が不発に終わりそうなワケ【後編】
-
4
「ニューロマンサー」実写ドラマ、Apple TV+で2027年1月配信開始へ
-
5
検索結果に「詐欺ではありません」と表示させる詐欺手口、警視庁が注意喚起 AI要約も餌食に
-
6
「こんなのに追われたら……」急斜面もやすやす爆走、中国製の車輪付き四足ロボのデモ動画が話題 最高時速20km超
-
7
海外の新作バカゲー「電車アタック」にマンガ家が感心した理由 ブッ飛んだ内容と完成度の高さ、そして“日本”
-
8
「めっちゃカメレオン」公式Discord乗っ取り 担当者PCがマルウェア感染、管理者が全員BANに 現在は復旧
-
9
暑さ対策が熱い! 「猛暑対策展」で感じた、転んでもただでは起き上がらない日本人のエネルギー
-
10
スーパーに並んだ「ごちゃごちゃ生成AIポップ」が物議 “看板王”こと、きぬた歯科院長「これはアリ」
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR