2008 International CES:本田雅一のリアルタイム・アナリシス
新たなフェーズに突入したBlu-ray Disc市場 ~関係各社の反応は?~(2/2 ページ)
一方、ディズニーホームエンターテイメント上席副社長のゴードン・K・ホー氏は「ワーナーの発表は、BDが消費者にとって優れたフォーマットであることを証明したものだ。彼らは両方のフォーマットでタイトルを発売し、そして消費者の反応を確認した上で判断した」と話し、フォーマット戦争の終結予測は具体的に示さなかったものの「次のクリスマスは(ホワイトクリスマスならぬ)ブルークリスマスになるだろう」とコメントした。
さらにHD DVDとBlu-ray Discの両方をサポートするヒューレット・パッカード戦略及び技術ライセンス室ディレクターのクリフォード・ロウブ氏にも、今後の対応について尋ねてみた。
HPは今後もHD DVDへの対応を(数年は)続けるとしたものの、フォーマット戦争に関しては「個人的な見解だが、すでに終焉したと思う」と核心に踏み込んだ。5月まではワーナーの新作もHD DVDに供給されるため、あと6カ月ぐらいはフォーマット戦争が続くだろうが、それ以降はフォーマット戦争と言える状態ではなくなるのでは、と予測する。
なお、コンシューマ向けPCに対しては「既存ソフトや今後発売されるソフトの再生機能を提供するため」(ロウブ氏)HD DVDドライブも搭載するが、ビジネスPCに関してはデータ記録用途という側面が強い事から、BDドライブのみの搭載しか考えていないという。
このようなコメントが出る中、ハリウッドのホームビデオビジネス担当者たちの間では「BD対HD DVDのフォーマット戦争」から、「BD対ネットワークビデオ配信がどのような関係で発展していくか」に話題の中心が移ってきている。
つまり、BDの敵はHD DVDではなく、ビデオ配信であるという論調だ。この話題はパッケージメディア対ネットワークという、DVD時代にもあった議論の延長だ。BD規格にはネットワーク機能も取り込まれており、今後の発展次第ではネットワークコンテンツもBlu-rayの名前の元に取り込んでいく可能性もあるだろう。また、性質が異なる2つの流通経路は、互いに併存していくという意見も多い。
また、今年前半まではBDを支持するハードウェア、ソフトウェアメーカーによる共同プロモーションを盛んに行うだろうが、今年後半からクリスマスシーズンにかけて、各社は市場におけるライバル関係になる。
フォーマット戦争は終わりに向けての動きが早まっているものの、パッケージメディアやレコーダ用メディアのDVDからBDへの移行は、これからが正念場。さらにBDを支持する各社間の競争も激しくなる。次世代光ディスクを巡る動きは、このCESから新しいフェーズに突入した。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
この記事の著者
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
GMO、ランサム被害にあった顧客に新しいPC提供へ 犯行グループは1人の顧客情報公開か
-
2
NECのルータ「Aterm」、PHP脆弱性の影響なし 設定画面URLの「.php」は無関係
-
3
GMO、不正アクセス実行犯の手がかりに懸賞金 1億5000万円規模
-
4
「楽天トラベル」に不正アクセス 顧客情報最大約260万件など流出か 予約者約3.6万件のクレカ情報も
-
5
GMO、攻撃者の公開情報に「アクセスは絶対に控えて」 悪質な拡散者には法的措置を準備
-
6
Google、プライバシーポリシーに「Gmail」「Googleフォト」のデータを広告に使う例外を追加 回避方法は
-
7
So-net、会員情報約259万件が漏えい 一部メールサービスではパスワードも流出
-
8
メアドを検索→AIで“その人専用フィッシングメール”を生成する手法、クリック率が約2.7倍に 7000人以上で実験
-
9
「自分の個人情報が漏えいした……どうすれば?」 IPAが対処法公開
-
10
GMO不正アクセス、犯人側は「27日に顧客のPC攻撃」予告 GMOが端末回収、ホワイトハッカーが解析中
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR