AVCHDにも対応した第3世代“Everio”登場
日本ビクターは6月16日、ハードディスクムービー“Everio”の新製品として、新たにAVCHD記録に対応した「GZ-HD40/HD30」を発表した。7月上旬に発売する予定で、価格はオープンプライス。店頭では、120GバイトHDD内蔵のGZ-HD40が15万円前後、60GバイトのHD30は13万円前後になる見込みだ。ボディカラーは、GZ-HD40がクリアブラックのみ、HD30はプレシャスシルバーとクリアブラックの2色展開となる。
同社としては初のAVCHD対応機。新たにMPEG-2 TSとMPEG-4 AVC/H.264ハイプロファイルの信号圧縮をサポートした「ビデオカメラ用デュアルコーデック対応HD信号処理LSI」を開発。「HD Gigabrid Duo」として映像エンジンに採用した。
「従来のMPEG-2 TSは、安定感のある画質と充実した編集環境が魅力だった。しかし、どうしても記録時間が短くなり、ユーザーからは長時間記録に対する要望が強かった」(同社)。120GバイトHDDのHD40なら、AVCHD(MPEG-4 AVC/H.264)のフルハイビジョン解像度で最大50時間の録画を可能だ。AVCHDも登場から2年が経過して「再生環境は整いつつある。とはいえ編集環境に関しては完璧ではないため、デュアルコーデックとした」(同社カムコーダーカテゴリー商品企画室の及川尚郁主査)。
撮像素子には、1/3型の268万画素CMOSセンサーを採用。ベイヤー配列フィルターを45度回転させたCMOSにより、採用色の再現性が従来よりも向上しているほか、水平解像度も約850本と従来機(720本)を大きく上回る。同社カムコーダーカテゴリー技術部の技師チームリーダーを務める白坂徹氏によると、「色飽和を抑えつつ彩度を向上。S/N比も改善しつつ、色の豊かさや深みをうまく表現できた」という。
もう1つの特徴が、「GZ-HD30」の“世界最小サイズ”だ。CMOSセンサーの採用に加え、従来は3つだったLSIを2つに集約するなどして従来モデル(HD5)から約15%の小型化を実現。また80Gバイトの容量をシングルプラッタで実現した薄型HDDを採用したことで、71(幅)×123(奥行き)×68(高さ)ミリというコンパクトボディとしている。なお、上位モデルのHD40はプラッタ2枚のHDDを搭載しているため、2ミリほど横幅が大きくなる(73×123×68ミリ)。
制御アルゴリズムの見直しによる高速起動&録画も新製品の特徴だ。起動時間は約0.6秒で、この状態から記録を開始するまでにかかる時間はわずか0.08秒。従来機の1秒+0.7秒を大きく上回るクイック記録を実現した。また専用ボタンの搭載により、撮影後すぐに自動確認再生に入ることが可能。再生までにかかる時間は従来機の半分となる3.5秒だ。
このほか、再生時の利便性を向上させる機能として「オートグルーピング」が挙げられる。これは、録画ファイルを撮影した時間帯や間隔、長さなどをもとにグループ分けして、見やすくまとめるというもの。メディアを代えずに長時間撮影が可能なHDD内蔵ビデオカメラでは、サムネイルが増えて再生や編集のときに迷うことも多いが、オートグルーピング機能はシーンごとに1つのサムネイルにまとめてくれる。なお、同機ではmicroSDカードへの動画記録も可能(AVCHDモードのみ)、HDDとmicroSDに記録した動画が混在した状態でグルーピングすることもできるという。
同時にリリースされた「CU-VD50」は、撮影した動画をPCなしでバックアップするためのDVDライターだ。MPEG-2とAVCHDのデコーダーを搭載しているため、ビデオカメラ本体を接続しなくても再生が可能。HDMI端子は1080p出力に対応するほか、x.v.ColorやDeep Color、HDMIコントロール(CEC)もサポートした。
そのほかの主な仕様は下表の通り。
| 型番 | GZ-HD40 | GZ-HD30 |
|---|---|---|
| 動画/音声記録方式 | MPEG-4 AVC/H.264(AVCHD準拠)+Dolby Digital(AC3)2ch MPEG-2 TS(SD-Video準拠)+MPEG-1 Audio Layer2 2ch |
|
| HDD容量 | 120Gバイト | 60Gバイト |
| レンズ | 光学10倍ズーム(動画:35mmカメラ換算で50~500mm、静止画:35mmカメラ換算で39.5~395mm | |
| フィルター径 | 43ミリ | |
| 最低照度 | 7ルクス | |
| 液晶モニター | 2.8型(アスペクト比は16:9) | |
| 入出力端子 | HDMI出力、USBミニ、AV出力(3.5ミリミニプラグ)、コンポーネント出力、i.LINK出力(HD40のみ、付属のドックで対応)、外部マイク入力、ヘッドフォン出力 | |
| 外形寸法 | 73(幅)×123(奥行き)×68(高さ)ミリ | 71×(幅)×123(奥行き)×68(高さ)ミリ |
| 撮影時重量 | 約540グラム | 約525グラム |
| 実売価格(オープン) | 15万円前後 | 13万円前後 |
| 発売時期 | 7月上旬 | |
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