橘十徳の「いいトシして玩具三昧」第1回
難しさがクセになる? 「野球盤エース」で新魔球(2/2 ページ)
バットを飛び越える驚異の新魔球
いよいよ勝負開始だ。バッターは打撃スタンスの切替レバーを使って、バッターの位置を調節しよう。シフトの位置を見ながら上下にスライドさせて、オープンスタンス・クローズドスタンス・スクエアスタンスの中から最適な位置を探る。あとはバッティングレバーを引き、ボールが来たらタイミング図って打つだけだ。
次にピッチャーだが、こちらは変化球レバーをスライドさせて、シュートとカーブの変化を調節する。また、これとは別に「魔球レバー」なるものも用意されていて、これを操作することで、ホームベース手前にある魔球盤を上下に跳ね上げることができる。下にスライドさせると魔球盤が下に沈み、従来の「消える魔球」になる。
一方、下にスライドさせた状態からタイミングを計って前に押すと、魔球盤が跳ね上がってボールを弾いてホップさせる。これが今回の目玉である新魔球だ。「消える魔球」がバットの下をくぐったのに対して、新魔球はバットの上を飛び越えるわけだ。
難しいからこそ面白い
さっそく友人相手に対戦してみたが、この新魔球、いざ使おうとするとなかなか難しい。魔球盤を跳ね上げるタイミングをつかむのが一苦労なのだ。一度、当たりが良すぎてボールが盤を大きく飛び出してしまったこともあった。それというのも、ボールが飛び出す速度がけっこう速いのである。昔、子どものころに遊んだときはもう少しスピードが遅いような気もしたが、もしかしたらワタクシのほうがトシのせいで動体視力が衰えたのかもしれない。バッター側に回っても、バットにボールを当てるのはけっこう難しく、たまに当たってもすぐにアウトのポケットに入ってしまうので、遊んでいて実にもどかしい。
ただ、投げるのも打つのも難しいために、うまくいったときの爽快(そうかい)感はたまらないものがある。それに、現実のプロ野球を見ても、そんなに点数というのはガンガン入るわけではない。そういう意味では、この難易度はうまく練り上げられたものといえるだろう。
魔球にしても、そんなに都合良くポンポン魔球が投げられたら、打者のほうはたまったものではない。そういえば子どもの頃は「消える魔球は1イニングにつき3回まで!」なんていうローカルルールを作って遊んだ記憶もあった。プロのピッチャーが新たな変化球を習得しようと思ったら、それこそ血の滲むような訓練を重ねるわけだから、魔球を投げる上で“スキル”が求められるというのは、ある意味リアルともいえる。練習をつみ、いつでも新魔球を使えるようになれば、達成感も感じられるだろう。みなさんも久しぶりに野球盤を手に入れて、最新の魔球を習得してみてはいかがだろうか?
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