ぬいぐるみ? いいえ、万能ガジェットです――「chumby」の使い道
今年2月に米国で発売された「chumby」(チャンビー)が、国内でも話題になっている。手のひらサイズのコロンとかわいいディスプレイ端末で、ふわふわとぬいぐるみのような手触りだが、目覚まし時計や電子メール端末、YouTubeテレビ――600ものウィジェットからさまざまな機能を選び、詰め込むことができる“万能端末”だ。
国内発売は9月ごろの予定だが、米国での人気を聞きつけて個人輸入し、国内で利用している人もいる。chumbyはどんなガジェットで、どのように使われているのだろうか。
ウィジェットは600種類以上
chumbyは、米Chumby Industriesが開発したLinuxデバイスだ。前面に3.5インチのタッチパネル式液晶ディスプレイ、裏側にスピーカーを備え、モーションセンサーや無線LAN機能を内蔵した。電源はACアダプター。米国では180ドル、日本での価格は2~3万円になる見込みだ。
公式サイトで無料公開しているウィジェットを無線LAN経由でダウンロードし、機能を追加することができる。ユーザーがオリジナルのウィジェットを開発して追加したり、公式サイトで配布することも可能だ。
公開されているウィジェットは600種類以上。Chumby Industries提供ウィジェットは約100種類で、残りはユーザーが作成して公開しているものだ。時計のウィジェットだけでも100種類以上、ニュースを見られるウィジェットは約70種類ある。
YouTubeを再生したり、GmailのメールやWikipediaをチェックしたり、Flickrの写真をスライドショー形式で表示するといったツール類から、サンディエゴの水族館に設置されたWebカメラがとらえたシャチの水槽の様子を眺めることができる「ShamuCam」や、ニューヨークの町並みを24時間眺められ、エンパイア―ステートビルの夜景も映る「New York skyline」、エジプトのピラミッドが映る「Pyramid Cam」など、だらだら眺めて楽しめるものまでさまざまだ。
chumbyは可愛らしい外見も特徴だ。皮で覆われていて丸みがあり、ふわふわしていてテレビ型のぬいぐるみか化粧ポーチのよう。サイズは約12(幅)×9(高さ)×7.5(奥行き)センチと手のひらに乗る大きさだ。
chumbyの国内発売元・ジークスの道本太朗さんは「『起きてすぐ見るインターネット』を提案していきたい」と話す。ベッドサイドに置いて、朝起きてすぐにニュースやメール、天気予報などをチェックするといった使い方だ。10月ごろにchumbyのメニュー画面や公式サイトを日本語化し、日本語のウィジェットも用意する予定だ。
chumbyユーザーのおすすめウィジェットは?
国内発売以前から、日本でも一部のユーザーの間で話題になっていた。個人で輸入して使っている人もいるほか、「KanjiClock」といった日本語のウィジェットも作成・投稿されている。
5月には「Chumby Night」というイベントも開かれた。ブログでchumbyの共同購入を呼びかけた、さとうとしのりさん(ハンドルネーム)が主催したイベントで、共同購入に賛同した100人以上にchumbyを手渡し、オーナー同士で交流した。
さとうさんは、chumbyを紹介しているブログ記事でchumbyを知り「知った瞬間に買いたいと思うようなった」という。「買いたいという思いが消えないうちに購入しよう」と個人輸入を決めた。
手に入れてからは、夕食中にchumbyでFlickrの写真を眺めたり、iPodをつないで音楽を聴いたりするのに使っているという。
さとうさんのおすすめは、モーションセンサーを活用したウィジェット。例えば、chumby本体を傾けて、転がるボールを操作し、移動させるというゲームのウィジェット「Chumball」などが投稿されている。
さとうさんはchumbyを使い始めてから日本の公衆無線LANに興味を持つようになったという。「無線LANに接続できない環境ではchumbyは単なる時計。日本のどこでも、誰でも、気軽に無線LANを利用できるようになればいいと思う」
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