IBMとハーバード大学、太陽電池向け低コスト素材を探すグリッドプロジェクトを立ち上げ
米IBMとハーバード大学は12月8日、効率的かつ低コストな太陽電池を開発するための有機素材を発見する目的のグリッドプロジェクトを発表した。IBMが非営利の研究目的で立ち上げた、個人や企業のコンピュータの未使用時の処理能力を結集したグリッドコンピューティング「World Community Grid」を利用する。
IBMらによると、現行のシリコンを使った太陽電池の電池効率はわずか20%で、1ワットの電気を発生するのに約3ドル掛かる。新開発の太陽電池はプラスチックを採用する予定のため、軽量かつ変形が容易で、製造コストも従来電池と比べ大幅に引き下げられるという。
IBMは、World Community Gridを、同社が新たに開発したクラウド上でも試験的に運用する計画。将来的には規模を拡大し、同社のクラウドサービスを利用する顧客もプロジェクトに参加可能になるという。
ハーバード大学で化学・生物学を研究するアラン・アルプル‐グジック教授によれば、数千もの化合物の電子特性を1つ調べるのに、通常のコンピュータによる計算では100日かかるという。しかしWorld Community Gridとクラウドコンピューティングを活用することで、通常のシステムであれば推定22年かかるところ、約2年で完了する見通しだ。
2007年に立ち上げられたWorld Community Gridの参加者は、世界200カ国以上の41万3000人以上に及ぶ。参加するには、World Community Gridのサイトで登録、ソフトをダウンロードする。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
「Xが情報収集に役立たない……」熊本地震で不満の声続出 「Twitterを返して」
-
2
メルカリ、梨の転売疑惑に「盗品の出品は確認されず」 誹謗中傷には利用制限も
-
3
「こんなのに追われたら……」急斜面もやすやす爆走、中国製の車輪付き四足ロボのデモ動画が話題 最高時速20km超
-
4
検索結果に「詐欺ではありません」と表示させる詐欺手口、警視庁が注意喚起 AI要約も餌食に
-
5
はてな、11億円流出の調査報告書を公開 偽警察、口外禁止、残業・休出200時間超、孤立……ほころびが連鎖
-
6
Z世代に聞く次の流行、「AIイラスト」が1位に 「Claude Code」も上位
-
7
東野圭吾さん死去、Xなどで追悼相次ぐ 「ガリレオ」など数々の人気作、エンジニアから転身
-
8
NVIDIAやMicrosoftなど30社超、オープンAIの防御ツール共同開発の「Open Secure AI Alliance」設立
-
9
農水省の“クソダサ”ポスター話題 「AIよりよっぽど良い」の声も 担当者に狙いを聞いた
-
10
「あ、その情報メモしたい!」を叶えるワイヤレスイヤフォン、Nothing「Ear (3a)」
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR