アクトビラも“おでかけ”、ソニーがBDレコーダー新製品
ソニーは3月26日、Blu-ray Discレコーダーの新製品として「BDZ-A950/A750」の2機種を発表した。「アクトビラ ビデオ・フル」対応などネットワーク機能を中心に新機能を追加。同社の新しいメインストリームモデルとして4月末に発売する。価格はオープンプライス。店頭では、320GバイトHDD搭載のBDZ-A750が14万円前後、500GバイトのBDZ-A950が17万円前後になる見込みだ。
Aシリーズは本来、同社のBDレコーダーラインアップの中で、録画番組を携帯電話や「PSP」に転送して持ち出せる“おでかけ転送”機能を持つ「Activeに映像を楽しむ」モデルだ。新製品でも、新たに“おかえり転送”を行うことでダビング10のカウントが1つ戻ったり、アクトビラのダウンロードサービスで購入したコンテンツの“おでかけ”に対応する(後述)などの機能強化が図られている。背面と前面の2カ所にUSB端子を設けたのも、おでかけ転送とカムコーダーなどをいちいち接続しなおさなくても利用できるように配慮したためだ。
ただしソニーによると、「今回のAシリーズは“おでかけ”だけではない。型番が1ケタ上がったことからも分かるように、ソニーのBDレコーダーラインアップにおいて中心となるシリーズ」(同社)という。もともとAシリーズは、“録画モデル”と位置づけられた「Tシリーズ」と同等の録画機能や番組検索機能を併せ持っていたが、今回は最上位の「Xシリーズ」で評価の高かった“音”の要素を加え、Xシリーズに次ぐミッドレンジ機としての位置づけを明確にした。
具体的には、Xシリーズと同じ高音質パーツを採用している。まず、大容量コンデンサーや専用のローカルレギュレーターによりデジタル回路のジッターノイズを低減し、アナログ回路でも音質に配慮してXシリーズや同社の「ESシリーズ」で使われている特別な無鉛はんだを使用したという。
外観の細かい仕様変更からも位置づけの変化がうかがえる。基本デザインは従来機を踏襲しているが、例えばAシリーズを象徴していた“おでかけ転送ボタン”は、従来の目立つ白から、全体のシックなイメージにとけ込む黒系に変更された。また、前回は「BD」ロゴの光を漏れさせるために設けていた前面パネルと天板との“すき間”を廃して一体感を強調。その代わり、パーツそのものが光って高級感を演出する仕組みだ。
DLNAにアクトビラ、ネットワーク機能を大幅に強化
新機能となるアクトビラは、ハイビジョン画質のストリーミングサービス「アクトビラ ビデオ・フル」にくわえ、昨年末に開始されたダウンロードサービスにも対応した。また、ダウンロードコンテンツを複数回ダビングできるルールを利用して、業界ではじめてダウンロードコンテンツの“おでかけ転送”が初めて可能になった。これにより、元の映像はHDDに残したまま、BDへのダビング、あるいは「PSP」や一のウォークマンへのおでかけ転送を2回まで行える。
ただしダウンロードコンテンツは、放送番組と異なり、録画時におでかけ用の軽いファイルを作ること(AVCエンコード)ができないため、持ち出すには必ず再生時間と同じ時間の再エンコード作業が必要になる。またダウンロードコンテンツは“おかえり転送”にも対応していない。ダビング可能回数のうち1回分を消費することになる点には注意が必要だ。
一方のDLNAのサーバ機能は、MPEG-4 AVC番組の送出をサポート。先日発表されたBRAVIA「F5/W5シリーズ」との組み合わせなら、録画モードを問わずに別の部屋からストリーミング再生が可能だ。
そのほかの基本的な録画機能は従来機と同じ。2モデルとも3波対応デジタルチューナー×2基を搭載し、2番組同時録画が可能だ。また6倍速のBDドライブや高画質回路「CREAS」、MPEG-4 AVCによる最長5.5倍の長時間録画などもサポート。もちろん、番組再生中に気になる出演者の名前などを選ぶだけで関連番組を検索できる「気になる検索」、話題の番組を雑誌のように毎日特集する「x-みどころマガジン」といった番組検索に関する機能が充実している。自動録画機能「x-おまかせ・まる録」も健在だ。
録画関係の新機能としては、携帯電話による外出先からの録画予約に加え、新たにインターネットテレビ番組表の「Gガイド.テレビ王国」をサポートしたことが挙げられる。これにより、同サイトを介してPCからも録画予約が行えるようになった。
また編集機能では新たにプレイリスト映像ダビング、およびプレイリストからの“おでかけ転送”が可能になった。オートチャプターで作成したチャプターをそのままプレイリストにすることはできないが、それを参考にしながらプレイリストを作成すれば、そのままダビングや“おでかけ転送”が行えるという。なお、オートチャプター機能は同時に1番組という点は従来機と変わっていない。
そのほかの仕様は下表の通り。
| 型番 | BDZ-A950 | BDZ-A750 |
|---|---|---|
| HDD容量 | 500Gバイト | 320Gバイト |
| 記録可能メディア | BD-R/-RE(二層対応)、DVD-R/-RW/+R/+RW | |
| チューナー | 地上デジタル/BSデジタル/CS110度デジタル×2、アナログ地上波 | |
| アクトビラ | ○ | |
| DLNA | ○ | |
| おでかけ/おかえり転送 | ○ | |
| 入出力端子 | HDMI出力×1、D4出力×1、コンポジット映像入出力×各1、S映像入出力×各1、i.LINK(HDV/DV)、USB×2 | |
| 外形寸法 | 約430(幅)×333(奥行き)×79.8(高さ)ミリ | |
| 重量 | 約5.8キログラム | 約5.6キログラム |
| 実売予想価格 | 17万円前後 | 14万円前後 |
| 発売日 | 4月24日 | |
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