AppleのMacタブレット、ライバルはNetbook?
AppleのタブレットPCのうわさが盛り上がる中、Piper Jaffrayが、Macタブレットは多額の売り上げをもたらし、ミニノートPC(Netbook)市場に大きな影響を与えると示唆する新しいリサーチノートを公表した。
アナリストのジーン・マンスター氏、マイケル・オルソン氏、アンドリュー・マーフィー氏が執筆した8月7日のリサーチノートは、Appleは「iPod touchに似ているがもっと大きいタッチスクリーンデバイス」を投入すると予測している。
「タッチスクリーンデバイス用部品を2009年末までに調達するようAppleから注文を受けたアジアの部品サプライヤーと話をした。このデータは、2010年初めにタブレット型Macが登場するというわれわれの理論を裏付ける」(リサーチノートより)
Piper Jaffrayは数カ月前から一貫してApple製タブレットPCの登場を予測していた。同社は5月に、Macタブレットは7~10インチディスプレイを搭載し、小売価格は500~700ドルで、iPod touchとローエンドMacBookの間を埋めると予測する報告書を発行した。
8月7日のリサーチノートは、この予測を繰り返し述べるとともに、「Appleは新しいデバイスでNetbook市場を狙う」と示唆している。
マンスター氏は以下のように記している。「われわれは、Appleタブレットが999ドルのMacBookよりも30~50%安い価格になり、そのクラスでは最高のWeb、電子メール、メディアソフトを搭載すると確信している。言い換えれば、AppleタブレットはたとえNetbookではなくても、Netbookカテゴリーで競争していけるだろう」
Netbookが安さと携帯性で人気を獲得しているにもかかわらず、Appleはこの数カ月、同社がNetbookに参入するとの憶測が出るとすぐに否定していたようだ。
同社のティム・クックCEOは7月21日の決算発表会の質疑応答で、時間を割いてNetbook参入を否定し、「今のところ、399ドルや499ドルの価格で優れた製品を開発できるとは思えない。前にも言ったとおり、顧客の中には、Netbookを購入した後に落胆や失望を感じている向きもいるはずだ。恐らく多くの顧客がそう感じているだろう」と語った。
だがアナリストから回答を迫られたとき、クック氏はタブレットMacのうわさを否定することは拒んだ。
「わたしは何であれ、将来の可能性について否定するつもりはないが、この場で具体的な新製品に関する質問に答えたくはない」
マンスター氏はリサーチノートで、タブレットMacがAppleの2010年の業績に大きく貢献する可能性を示している。「一見したところニッチ市場向けに見えるかもしれないが、(Macタブレットが)対応できる市場はApple TVの市場よりも大きい。Apple TVは最初の1年で120万台ほど売れた」
2010年に「Macタブレットは約200万台売れると予測している」とも同氏は記している。1台600ドルなら、1年間の売上高は12億ドル前後になる。
業績全体を見てみると、Appleの直近の四半期決算は、83億4000万ドルの売上高に対し、利益は前年同期比12%増の12億3000万ドル。売上高の大半はiPhoneとiPodによるものだ。いずれのデバイスもAppleタブレットに採用されるであろうタッチスクリーン技術を全面的に導入しているか、段階的に採用している。同四半期のiPodの販売台数は7%減の1020万台。Appleはその一因として、従来のiPodの市場がiPod touchに食われたことを挙げているが、これは意図的なものという。
マンスター氏は、AppleタブレットのOSはiPhone OSと似たものになり、マルチタスクサポートと大きなデバイス向けに設計されたアプリを備えるか、あるいはMac OS Xのマルチタッチ対応版になると見込んでいる。だが同氏は、「AppleはiPhoneとiPod touchに組み込んだマルチタッチ技術、App Storeエコシステム、MacではなくiPhoneに似たOSをベースにすると予想している」と述べている。
Appleはまた、3Gなどのモバイルデータ通信機能をタブレットマシンに統合し、キャリアの販売奨励金付きで提供するかもしれないとマンスター氏は付け加えている。同氏は、VerizonとHewlett-Packardが「HP Mini 1151NR」で提携していることなど、奨励金付きNetbookが増えていることを挙げている。Appleのタブレットマシンは、同社がタブレット向けにiTunes Storeでの電子書籍販売を後押しすれば、Amazon.comの電子書籍リーダー「Kindle」のライバルにもなり得る。
Editorial items that were originally published in the U.S. Edition of “eWEEK” are the copyrighted property of Ziff Davis Enterprise Inc. Copyright (c) 2011. All Rights Reserved.
この記事の著者
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
メルカリ、梨の転売疑惑に「盗品の出品は確認されず」 誹謗中傷には利用制限も
-
2
Anthropic、「Claude Opus 5」公開 Fable 5に迫る性能を半額で――サイバー安全策は緩和、拒否時は自動フォールバックも
-
3
「iPhone高騰」はこれからも続く? 中国CXMTに近づくApple、メモリ競合へのけん制が不発に終わりそうなワケ【後編】
-
4
「ニューロマンサー」実写ドラマ、Apple TV+で2027年1月配信開始へ
-
5
「こんなのに追われたら……」急斜面もやすやす爆走、中国製の車輪付き四足ロボのデモ動画が話題 最高時速20km超
-
6
海外の新作バカゲー「電車アタック」にマンガ家が感心した理由 ブッ飛んだ内容と完成度の高さ、そして“日本”
-
7
検索結果に「詐欺ではありません」と表示させる詐欺手口、警視庁が注意喚起 AI要約も餌食に
-
8
「めっちゃカメレオン」公式Discord乗っ取り 担当者PCがマルウェア感染、管理者が全員BANに 現在は復旧
-
9
暑さ対策が熱い! 「猛暑対策展」で感じた、転んでもただでは起き上がらない日本人のエネルギー
-
10
スーパーに並んだ「ごちゃごちゃ生成AIポップ」が物議 “看板王”こと、きぬた歯科院長「これはアリ」
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR