無塗装でマグネシウム合金をカラフルに 産総研が新技術
独立行政法人・産業技術総合研究所(産総研)はこのほど、電子機器の本体外装などに使われているマグネシウム合金に、塗料などを使わずに色を付けられる表面処理技術を開発したと発表した。低コストな上、リサイクルも容易になるという。
フッ素樹脂製の密閉容器内に、超純水とマグネシウム合金を封入し、摂氏120度で2.5時間~10時間おくと、合金表面に厚さ50ナノ~100ナノメートルほどの微細構造体が形成される。微細構造体で起きる光の干渉によって色彩が生じる仕組みだ。
微細構造による光の回折と干渉で色彩が生じることを「構造色」「干渉色」などと呼び、シャボン玉やモルフォチョウの羽、CDの裏面などが知られている。ステンレス表面を酸化処理し、色彩を生じさせたものも実用化されている。
3時間処理をした表面の反射率を測定したところ、波長250ナノメートル付近(紫外域)と400ナノメートル付近(紫色)にピークが確認できたという。処理の時間と温度を制御してより厚い膜を形成すれば、緑、黄、燈といったカラーにすることもできるという。
新技術は、腐食性が高いというマグネシウムの欠点を積極的に利用した「逆転の発想」で実現した。塗料などを使わないため廃液処理などが不要な上、処理後の合金に不純物が含まれないため、リサイクルプロセスの省エネ化も期待できるとしている。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
メルカリ、梨の転売疑惑に「盗品の出品は確認されず」 誹謗中傷には利用制限も
-
2
Anthropic、「Claude Opus 5」公開 Fable 5に迫る性能を半額で――サイバー安全策は緩和、拒否時は自動フォールバックも
-
3
「iPhone高騰」はこれからも続く? 中国CXMTに近づくApple、メモリ競合へのけん制が不発に終わりそうなワケ【後編】
-
4
「ニューロマンサー」実写ドラマ、Apple TV+で2027年1月配信開始へ
-
5
検索結果に「詐欺ではありません」と表示させる詐欺手口、警視庁が注意喚起 AI要約も餌食に
-
6
「こんなのに追われたら……」急斜面もやすやす爆走、中国製の車輪付き四足ロボのデモ動画が話題 最高時速20km超
-
7
海外の新作バカゲー「電車アタック」にマンガ家が感心した理由 ブッ飛んだ内容と完成度の高さ、そして“日本”
-
8
「めっちゃカメレオン」公式Discord乗っ取り 担当者PCがマルウェア感染、管理者が全員BANに 現在は復旧
-
9
暑さ対策が熱い! 「猛暑対策展」で感じた、転んでもただでは起き上がらない日本人のエネルギー
-
10
スーパーに並んだ「ごちゃごちゃ生成AIポップ」が物議 “看板王”こと、きぬた歯科院長「これはアリ」
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR