そろそろWindows 8のことを考え始めよう
Windows 7は今週発売される。Microsoftは同OSが消費者と企業の両方から、Vistaの後味の悪さを消し去ってくれることを望んでいる。そしてこれはもちろん、Windows 8のことを考え始めるときが来たということだ。
皆さんは早過ぎると思うかもしれないが、MicrosoftがデスクトップOSの次期バージョンを計画しているといううわさは既にある。先には、Microsoftの研究開発チームの上級メンバーのロバート・モルガンなる人物のLinkedInのページに、彼が現在「Windows 8カーネルと128ビットアーキテクチャの互換性およびWindows 9プロジェクト」に関与していることが書かれていた。何者かがこのページを削除したが、キャッシュを見ることができる。
10月上旬には欧州の医療関連ニュースレターが、Microsoftのスティーブ・バルマーCEOが英国のプレス向けWindows 7説明会で「われわれは今、Windows 8の開発を進めている」と語ったと伝えた。興味深いことに、このコメントを報じている記事はほかに見つからなかった。そこでMicrosoftにバルマー氏のコメントが本当なのか尋ねてみた。
Microsoftの広報担当者はこの説明会の談話を書き起こした記録はないと主張していたが、9日の夜にやっとわたしに連絡してきた。
「現時点でWindows 8について言えることは何もない。当社は今、Windows 7の発売と、このOSが顧客に提供する価値を伝えることに専念している」
それは確かにそうだろうが、Windows 7がまだ店頭に並んでもないうちから、その後継OSがどんなものになるのかを推測するのは面白い。7月にGoogleがブラウザベースのChrome OSを発表したときには、クラウドから動くOSというアイデアに注目が集まった。実際、多くのメディアはすぐさま、Chrome OS――2010年後半にリリースされる――は、今のような形のデスクトップベースOSを終わらせると宣言したようだ。
バルマー氏は7月14日に、Microsoftがニューオーリンズで開いたWorldwide Partner Conferenceの基調講演で、ブラウザからOSを動かすというアイデアを一蹴(いっしゅう)した。
「ユーザーがPCを使っている時間のうち50%は、Webブラウザで作業していないということを示すデータがある」とバルマー氏は語り、さらに「われわれが理解している限りでは、将来のモデルは、リッチなWindowsアプリケーションの一番いいところと、人々がWebの一番いいところと考えているものを組み合わせたものになる」と示唆した。
(それはそうだが、Wordのようなソフトを使っているときでも――皆そうだと思うのだが――ブラウザに依存しているプログラムがバックグラウンドで動作している。だがバルマー氏のために、そのことはひとまず脇に置いておこう)
それ以外にも、MicrosoftはWindows 7からOffice 2010、Xbox 360、Zune HDに至る製品ライン全体を刷新し、すべてをWebとより深く統合している。Office 2010には機能を省いたクラウドバージョンがあり、開発者はAzureのクラウドコンピューティングリソースを使ってアプリケーションやプラットフォームを構築できる。
Windows 8が2012年に登場するころには、同OSはデスクトップというよりはもっとクラウド的になっているだろう(これはすべてわたしの憶測だが)。80万人のSidekickユーザーを除くすべての人が、次第にクラウドを信頼し、クラウドがニーズに応えられると信じるようになっているようだ。だがWindows 8が最終的にどんな形になるにせよ、MicrosoftはGoogle Chrome OSなどのブラウザベースのシステムがもたらすであろう脅威に対抗できるプラットフォームを設計すると同時に、収入源を作り出し、レガシープログラムも使えるようにする必要がある。これは難しい注文かもしれない。今後の展開に注目だ。
Editorial items that were originally published in the U.S. Edition of “eWEEK” are the copyrighted property of Ziff Davis Enterprise Inc. Copyright (c) 2011. All Rights Reserved.
この記事の著者
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
GMO、ランサム被害にあった顧客に新しいPC提供へ 犯行グループは1人の顧客情報公開か
-
2
NECのルータ「Aterm」、PHP脆弱性の影響なし 設定画面URLの「.php」は無関係
-
3
「楽天トラベル」に不正アクセス 顧客情報最大約260万件など流出か 予約者約3.6万件のクレカ情報も
-
4
Google、プライバシーポリシーに「Gmail」「Googleフォト」のデータを広告に使う例外を追加 回避方法は
-
5
GMO不正アクセス、犯人側は「27日に顧客のPC攻撃」予告 GMOが端末回収、ホワイトハッカーが解析中
-
6
GMO、攻撃者の公開情報に「アクセスは絶対に控えて」 悪質な拡散者には法的措置を準備
-
7
「5年でバッテリーが使い物にならなくなる」は本当か テスラ「モデル3」5年目点検で分かったこと
-
8
GMO熊谷代表「社内ホワイトハッカーが事前に指摘」も対策遅れ、国に「能動的サイバー防御」要請 「責任転嫁では」SNSで批判も
-
9
「年齢は合ってますが、人間ではありません」 6歳の飼い猫に届いた“進研ゼミの案内” なぜ届いたのかベネッセに聞いた
-
10
グッスマに不正アクセス、公式EC閉鎖 会員の住所や注文履歴など漏えいか 再開目処立たず
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR