新人VOCALOID「ボカロ小学生」「ボカロ先生」「ボカロフルカワミキ」登場――さっそく歌ってもらった(1/2 ページ)
※本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
新しいVOCALOID製品が一挙に3つも登場した。プロ歌手、男声、小学生、というこれまでにないバリエーションを持った歌声が、ボカロ使いによく知られている会社から12月4日、発売される。
現在日本国内でVOCALOID音源を販売しているのは第1世代のVOCALOIDであるMEIKO、KAITOに始まり初音ミクなどの「CVシリーズ」を抱えるクリプトン・フューチャー・メディアと、がくっぽいど、メグッポイドという歌手VOCALOIDを打ち出しているインターネット。クリプトンはソフトシンセやサンプリング音源で、インターネットはSinger Song WriterなどのDAWソフトで知られている。
初音ミクが発売されてすぐに、「VOCALOIDのバックバンド」を狙った、萌えキャラを使ったDAWソフトが出た。その名を「jamバンド」という。ボーカルのピッチをコントロールする機能も持つ、キャラクター性を裏切るような実力派のアプリで今でもなかなかの人気だ(ソフト本体は「Music Maker 2」として売られている)。初音ミクのヒットに合わせた便乗商品と言われながらも着実に浸透していった。
その販売会社であるAHSが本気で動いた。
なんと新作VOCALOIDを3つも同時リリース。1つは以前から情報がリークされていた「VOCALOID2 SF-A2 開発コード miki」。噂どおり、VOCALOIDとのコラボを既に行っているフルカワミキの歌声を使ったものだ。この情報はヤマハA&Rという、フルカワミキ所属の音楽事務所から発信されており、販売元までは分からなかった。それがAHSだと公開されたのが本日。今回AHSから発表された残りの2つはまったくの想定外だった。
「ボカロ小学生」と「ボカロ先生」である。
「ボカロ小学生 歌愛ユキ」「ボカロ先生 氷山キヨテル」
「ボカロ小学生」のキャラクター名は「歌愛(かあい)ユキ」、先生のほうは「氷山(ひやま)キヨテル」、それぞれ小学生の女の子、男性実力派シンガーが「中の人」となっている。
これら3種類はいずれも初音ミクやがくっぽいどと同じくVOCALOID 2エンジンを使ったもの。VOCALOID Editorで歌声を切り替えれば共存させて使うことができる。
実際の小学生を起用して制作されたボカロ小学生「VOCALOID2 歌愛ユキ」は、「小学生ならではの愛らしい歌声」で「子どもの声が持つ純粋さと、あどけなさを表現しており、女の子が持つ歌声をリアルに再現する」とAHSは説明。9歳から10歳くらいの小学生の女の子の歌声をサンプリングして作られたものだ。
小学生の女の子がピンクのランドセルをしょって「あたしが歌ってあげる!」と書かれたパッケージはさすがに衝撃的であり、ネット上では「レジに持っていくのがためらわれる」といった声も挙がっているくらいだ。
ちなみに、そのランドセルに刺さっているリコーダーのようなものは、実はヤマハのウインドシンセコントローラYAMAHA WX5である。VOCALOIDキャラにはヤマハの楽器を持たせるという伝統はしっかりと受け継がれたようだ。
もう1つの想定外であるボカロ先生・氷山キヨテルは、スーツ姿、サラサラヘアーのメガネ男子で「歌は、お好きですか?」との台詞がパッケージに書かれている。KAITO、がくっぽいど以来の男声VOCALOIDであり、クリプトンが来春リリースすると思われる、人気声優ベースの男声VOCALOIDと併せて、これまで弱かった男声向けボカロ曲が充実してくるものと期待される。
現時点で「中の人」は明かされていないが、KAITOをVOCALOID 2にグレードアップしたような、クリアで朗々とした歌声が特徴。ヤマハがVOCALOIDを開発するに当たってライブラリ用の収録をずっとお願いしていた実力派シンガーということで、汎用性は十分に高い。
そんな生真面目なキャラから「ボカロ先生」と名付けたのかもしれない。歌愛ユキの担任である氷山先生が持っているヤマハ楽器は、ネクタイピンがサイレントベース(コントラバス)のYAMAHA SLB100。ちょっと地味すぎるかもしれない。得意科目は算数、休日は、ロックバンドのアイスマウンテン・テルとして活躍、メガネはZoffの「ZS92001A」を愛用という設定もある。
「VOCALOID2 SF-A2 開発コード miki」は「ボカロ先生」「ボカロ小学生」とは違うラインの「アーティストエディションシリーズ」に属する。AHSでは「有名アーティストをシリーズとして続々リリースする予定」としており、さらなるラインアップが期待できる。
これらAHS版VOCALOIDはいずれも税込み1万5750円。Windows/XP/Vista/7に対応する。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
この記事の著者
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
メルカリ、梨の転売疑惑に「盗品の出品は確認されず」 誹謗中傷には利用制限も
-
2
Anthropic、「Claude Opus 5」公開 Fable 5に迫る性能を半額で――サイバー安全策は緩和、拒否時は自動フォールバックも
-
3
「iPhone高騰」はこれからも続く? 中国CXMTに近づくApple、メモリ競合へのけん制が不発に終わりそうなワケ【後編】
-
4
「ニューロマンサー」実写ドラマ、Apple TV+で2027年1月配信開始へ
-
5
検索結果に「詐欺ではありません」と表示させる詐欺手口、警視庁が注意喚起 AI要約も餌食に
-
6
「こんなのに追われたら……」急斜面もやすやす爆走、中国製の車輪付き四足ロボのデモ動画が話題 最高時速20km超
-
7
海外の新作バカゲー「電車アタック」にマンガ家が感心した理由 ブッ飛んだ内容と完成度の高さ、そして“日本”
-
8
「めっちゃカメレオン」公式Discord乗っ取り 担当者PCがマルウェア感染、管理者が全員BANに 現在は復旧
-
9
暑さ対策が熱い! 「猛暑対策展」で感じた、転んでもただでは起き上がらない日本人のエネルギー
-
10
スーパーに並んだ「ごちゃごちゃ生成AIポップ」が物議 “看板王”こと、きぬた歯科院長「これはアリ」
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR