ドコモ、スマートフォンに本腰 Android端末「Xperia」の狙い(2/2 ページ)
iPhoneとの違いについて山田社長は「ハードとソフト両面で、iPhoneより優位性がある」と話す。ハード面で第一に挙げたのは3G時の通信速度。iPhone 3GSは上り最大384Kbpsだが、Xperiaは同2MbpsのHSUPAに対応、動画のアップロードなども高速にできる。
「ディスプレイやカメラが高精細」とも。ディスプレイは4インチ480×854ピクセル、iPhone 3GSは、3.5インチ480×320ピクセル表示だ。カメラはiPhoneが3メガピクセル、Xperiaは8.1メガピクセル。
複数アプリを同時起動できるマルチタスク機能や、端末の向きや角度に応じたコンテンツを表示する「羅針盤」がプリインストールされている点、「ドコモマーケット」の利便性も挙げ、「より使いやすい端末にはなっているのでは」と話した。
「ハードもソフトもオープンだ」――発表会に出席したSony Ericsson Mobile Communicationsのバート・ノルドベリプレジデントは強調。「ベンダーやディベロッパーはiPhoneからAndroidに移りつつあり、大きな市場が見込める」と話す。データはmicroSDカードに保存するため、内蔵メモリ容量の制約なく大容量な動画や楽曲コンテンツを保存できる点もメリットに挙げた。
パケットARPU向上狙う
携帯キャリアの割り引き合戦で音声ARPUが低迷。キャリア各社はパケットARPUとコンテンツ販売の向上を目指し、スマートフォンなどデータ通信に適した端末の投入や、大容量データ通信が必要になる動画コンテンツの開拓などを急いでいる。「音声ARPUの落ち込みをパケットARPUの伸びで補いたい」と山田社長も話す。
ドコモはスマートフォンに積極的なキャリアで、「PROシリーズ」としてこれまでにもAndroid端末やWindows Mobile端末、BlackBerryなどを投入してきた。だが「(PROシリーズの)スマートフォンユーザーはITリテラシーの高い人が多い。そうでない人は興味は持ってもなかなか買うまでいかなかった」(山田社長)。
XperiaはPROシリーズではなく、「docomo Smartphone Xperia」という独自ブランドで展開。「先端ユーザーのビジネスユース向け」ではなく、「エンタメ機能が楽しい端末」として、これまでスマートフォンを手に取らなかった層に売り込んでいく考えだ。
パケット定額の料金プランも改訂。これまで別々にだったスマートフォン向けとiモード向けを統合し、スマートフォンに移行しやすくした(1回線でスマホもiモード端末も使える――ドコモがパケット定額サービス統合)。
「スマートフォンはこれまで、助走してきた」(山田社長)――Xperiaを皮切りにドコモは、スマートフォンの本格普及を目指す。「今は5%以下」という国内の携帯端末に占めるスマートフォンのシェアを「早期に5~10%にしたい」と山田社長は意気込んでいる。
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