3Dは伸び悩み 薄型テレビ、20型未満が好調
3Dテレビの販売が伸び悩んでいる。調査会社BCNによると、薄型テレビ販売に占める3Dテレビのシェアの伸びが7~8月に失速。「東芝の3Dテレビが出ればさらに一段伸びるだろうが、期待していたほどの伸びではない」と、BCNの道越一郎アナリストは指摘する。
3D対応テレビは、標準で3Dに対応するタイプと、専用眼鏡などオプションを購入すれば視聴できるタイプがある。「オプション対応タイプが市場の半分以上を占めている」状況で、まだ様子見の消費者が多いようだ。
薄型テレビに占める3Dテレビ(デフォルトで3D対応するモデル)の台数シェアは、5月は0.2%だったが、ソニーが新製品を投入した6月には0.7%に上昇。だが7月は0.5%、8月は0.7%と伸び悩んだ。金額ベースで見ると、6月は2.4%と5月の2倍以上に伸びたが、7月は1.9%に落ち、8月も2.4%にとどまった。
オプション対応タイプの台数シェアは、6月の0.1%から7月には0.7%に伸びたが、8月も0.7%と横ばい。金額シェアは6月の0.3%から7月には1.9%に伸びたが、8月は1.7%に落ちている。
道越アナリストは「3D対応コンテンツも不十分で、普及にはまだ時間がかかる」と見る。専用眼鏡をかけなければならない点もユーザーにとっては面倒なため、「もし将来、裸眼で見られる3Dテレビがリーズナブルな価格で販売されるようになれば、爆発的に伸びるだろう」と見通しを述べている。
2台目需要で伸びる「20型未満」
薄型テレビ全体で見ると、前年同月比の伸び率はエコポイントの駆け込み需要があった3月をピークに台数・金額とも下がったものの、7~8月には回復。特に20型未満のモデルの伸びが大きく、20型未満の8月の販売台数は前年同月比約2倍、金額は約1.7倍となった。
「(家庭のリビングなどにある)1台目のテレビはすでにデジタル化し、寝室などの小型の2台目テレビのデジタル化が進んでいるのかもしれない」と道越アナリストは分析。メーカー別でみると、シャープが2台目需要の取り込みに攻勢をかけており、20型以下のモデルのシェア50.2%を握っている。
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