録画テレビの進化形、ソニー「KDL-40HX80R」で遊ぶ(2/2 ページ)
高速起動モードを試す
HX80Rシリーズには、同社製Blu-ray Discレコーダーの秋冬モデルと同じ「高速起動モード」が用意されている。このモードを一言で説明するなら、指定した時間帯にHDDを含むレコーダー部を“ほぼ通電状態”として、ユーザーを待ち構える機能だ。その時間帯は電源オン時とあまり変わらない電力を消費するため(レコーダーの場合)、待機電力を極力抑えようとする従来の省エネモードとはアプローチが異なる。
もっとも、以前から「起動が遅いからレコーダーは電源入れっぱなし」という人が多いのも事実で、ユーザーの実情を反映したアイデア機能ということで、ヘビーユーザーからは評価が高いようだ。またテレビの場合は、消費電力の大きいバックライトを消灯するため、レコーダーより省エネになる。
さて、レコーダーの場合は起動まで0.5秒というスピードが注目を集めているが、テレビの起動時間も必要なHX80Rシリーズではどうか。まず、高速起動モード「オフ」で起動してみたところ、ホーム画面の録画番組一覧が表示されるまでに20秒程度かかった。それが、高速起動モード「オン」では約10秒と半分に短縮。また同機の場合は「再生」ボタンを押すだけで「テレビの起動→前に再生していた番組の続きを再生」まで実行してくれるので、それも試してみる。リモコンの「再生」ボタンを押すと、およそ6秒で再生画面が表示された(iPhoneのタイマーアプリで手動計測)。普段はテレビの起動だけで同程度の時間がかかるため、待たされたストレスはほとんど感じなかった。
充実の録画機能
冒頭で触れたように、HX80RシリーズはBlu-ray Discレコーダー「BDZシリーズ」と同等の録画機能を備えている。ぶっちゃけて言うと、500GバイトHDD搭載のWチューナーモデル「BDZ-AT700」がテレビの中に入っていると思っていい。
BDZシリーズは、この秋冬モデルからシステムが新しくなり、録画ユニットの区別がなくなるなど操作性が大きく改善された(レコーダーについては、すでに「BDZ-AX2000」のレビューが掲載されているので、そちらも合わせて参照してほしい)。当然HX80Rも同様で、テレビの録画機能としてはかなり高機能だ。
AVC録画モードは約16Mbpsの「XR」から約2Mbpsの「ER」まで6段階。2番組を同時にAVC録画していてもBD再生などが可能だ。もちろん、CMスキップを楽にする「おまかせ自動チャプター」や定評のある自動録画機能「x-おまかせまる録」、録画済みのタイトルを「映画」「アニメ」「ドラマ」などのジャンルごとに自動分類する「オートグルーピング」など、BDZシリーズの利便性の高い機能がそのまま利用できる。
今回は使用環境の都合で検証できなかったが、スカパー!HD録画もサポート。BDZシリーズ向けに提供されているネットワーク録画予約用アプリ「Chan-Toru」(β版)も利用できる。
このほかにも、XMBの操作に慣れていない人のために、簡略化した操作メニューを使える「らくらくスタートメニュー」、録画番組を短時間で視聴できる「ダイジェスト再生」、PSPやウォークマンで録画番組を持ち出せる「おでかけ転送」といった機能もある。とにかく録画テレビとしては多機能だ。
逆に足りない機能としては、DLNAのクライアント機能や「アプリキャスト」といった、従来はテレビ側に搭載されていたネットワーク機能が挙げられる。個人的にはDLNAクライアントの省略はかなり残念だった。
エコポイントの駆け込み需要に対応するため、当初計画から発売を10日ほど前倒しされたHX80Rシリーズ(→関連記事)。駆け足で紹介してきたが、全体の印象は、まさにソニーの3Dテレビとレコーダーをくっつけたもの。それだけに録画関係の機能に不足はなく、悪い意味での“ニコイチ”といった印象も受けない。録画テレビの省スペース性にひかれている人はもちろん、テレビと専用BDレコーダーの両方がほしい人、そしてBlu-ray 3Dの視聴環境がほしい人にも勧められる1台といえそうだ。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
この記事の著者
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
GMO、ランサム被害にあった顧客に新しいPC提供へ 犯行グループは1人の顧客情報公開か
-
2
NECのルータ「Aterm」、PHP脆弱性の影響なし 設定画面URLの「.php」は無関係
-
3
GMO、不正アクセス実行犯の手がかりに懸賞金 1億5000万円規模
-
4
「楽天トラベル」に不正アクセス 顧客情報最大約260万件など流出か 予約者約3.6万件のクレカ情報も
-
5
GMO、攻撃者の公開情報に「アクセスは絶対に控えて」 悪質な拡散者には法的措置を準備
-
6
Google、プライバシーポリシーに「Gmail」「Googleフォト」のデータを広告に使う例外を追加 回避方法は
-
7
So-net、会員情報約259万件が漏えい 一部メールサービスではパスワードも流出
-
8
メアドを検索→AIで“その人専用フィッシングメール”を生成する手法、クリック率が約2.7倍に 7000人以上で実験
-
9
「自分の個人情報が漏えいした……どうすれば?」 IPAが対処法公開
-
10
GMO不正アクセス、犯人側は「27日に顧客のPC攻撃」予告 GMOが端末回収、ホワイトハッカーが解析中
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR