Google、Grouponを「50億~60億ドル」で買収か?
GoogleがGrouponを買収するといううわさが駆けめぐっている。
わたしは11月29日に、GoogleのGrouponへの提示額を25億ドルとするVator Newsの記事を取り上げた。
現在AllThings DigitalとNew York Timesは、買収額は50億~60億ドルという驚異的な額だと伝えている。
驚異的という言葉にはここでは重要な意味がある。Grouponの評価額がおよそ10億ドルだからだ(訳注:2010年4月時の評価額)。Grouponが大したエンターテインメントやユーティリティを提供しているわけでもないのに、評価額に5~6倍のプレミアムを載せるのは驚きだ。
確かな数字は分からないが、Grouponの売上高は推定で年間3億~5億ドル。この金額から考えると、Googleのプレミアムはさらに大きい。
わたしは1週間前にコネチカット州フェアフィールド郡に地域を設定して、Grouponに登録してみた。
割引情報のメールは1日に1~2通送られてくる。レストランのシーフード料理の割引から、40ドル相当の書籍を20ドルで買えるクーポンまでさまざまだ。
しかも、女性向けの衣料の割引情報もかなり送られてくる。だから妻にはGrouponのことを隠している。もっとも今年のクリスマスの買い物には、このようなクーポンを実際に使うかもしれないが。
割引情報はFacebook、Twitter、電子メールで友人と共有し、人に勧めてさらに節約ができる。
だが、それだけだ。誰かに電話したり、友人とのネットワークを作ったり、Webコンテンツを検索することはできない。Grouponはクールではあるが、非常に一次元的だ。だから50億~60億ドルという金額が、わたしにはクレイジーに思える。
新たなバブルへようこそ、ということか。GoogleはGrouponの電子商取引データを地域情報検索や広告資産の強化に利用し、ソーシャル指向のホットなサイトの所有に向けて大きく前進できる。地域情報サービス責任者マリッサ・メイヤー氏に新しいおもちゃを与えることは確かだろう。
以前調べたときには、Googleは銀行に330億ドル程度の現金を保有していた。彼らのお金がすっかりなくなることはなさそうだ。だが、10億ドルの会社を幾つか買うか、Twitter買収を追求する方がよかった。
これだけのプレミアムを払って、Googleがやろうとしているのは、去年のこの時期に(レストランレビューサイトの)Yelp買収に失敗したように、Groupon買収失敗で2010年を終えるのを避けることなのかもしれない。
Googleは31億ドルでDoubleClickを買収し、ついにその成果が結実しつつあるところだ。同社はディスプレイ広告で25億ドルを稼いでいる。
同社は2007年に、YouTubeに16億5000万ドルを払った。これが同社の最高の取引であることが、いつか証明されるとわたしは確信している。YouTubeも、Googleのディスプレイ広告を掲載している。Google TVのYouTube LeanBackはテレビCMへの道を開き、有力な広告媒体となり得る。
買収が成立した場合、GrouponがGoogleのために何ができるのかは非常に興味深い。2004年にDoubleClickに、2007年にGoogleに買収されたPerformics(2009年にGoogleに買収に売却された)の創設者の1人、ジェフ・モランダー氏は次のように語る。
「Grouponは今日のRestaurant.comだ――起業家的な感性はないが。Restaurant.comは、Grouponと似た『25ドル分の食事券を3ドルで販売する』モデルでレストラン市場を焼き尽くした。だが彼らは、自分たちのサービスを利用する小規模ビジネスのオーナーが簡単な計算を解いたときにそれをやめた。顧客の採算性に目を向けたのだ。Restaurant.comのモデルは、店舗の参加を維持するのに十分ではなかった」
皆さんはGoogleに買収のGroupon買収をどうお考えだろうか。賛成だろうか、反対だろうか。
Editorial items that were originally published in the U.S. Edition of “eWEEK” are the copyrighted property of Ziff Davis Enterprise Inc. Copyright (c) 2011. All Rights Reserved.
この記事の著者
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
メルカリ、梨の転売疑惑に「盗品の出品は確認されず」 誹謗中傷には利用制限も
-
2
Anthropic、「Claude Opus 5」公開 Fable 5に迫る性能を半額で――サイバー安全策は緩和、拒否時は自動フォールバックも
-
3
「iPhone高騰」はこれからも続く? 中国CXMTに近づくApple、メモリ競合へのけん制が不発に終わりそうなワケ【後編】
-
4
「ニューロマンサー」実写ドラマ、Apple TV+で2027年1月配信開始へ
-
5
検索結果に「詐欺ではありません」と表示させる詐欺手口、警視庁が注意喚起 AI要約も餌食に
-
6
「こんなのに追われたら……」急斜面もやすやす爆走、中国製の車輪付き四足ロボのデモ動画が話題 最高時速20km超
-
7
海外の新作バカゲー「電車アタック」にマンガ家が感心した理由 ブッ飛んだ内容と完成度の高さ、そして“日本”
-
8
「めっちゃカメレオン」公式Discord乗っ取り 担当者PCがマルウェア感染、管理者が全員BANに 現在は復旧
-
9
暑さ対策が熱い! 「猛暑対策展」で感じた、転んでもただでは起き上がらない日本人のエネルギー
-
10
スーパーに並んだ「ごちゃごちゃ生成AIポップ」が物議 “看板王”こと、きぬた歯科院長「これはアリ」
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR