2次創作がコンテンツの寿命を延ばす──角川会長と川上会長が話す、ネット時代の電子書籍(2/3 ページ)
本命は「Kindle Fire」?
角川会長は、電子書籍のメインは「スマートパッドだと思う」とタブレット型端末に期待。「Kindle Fireではないと電子書籍時代は来ないのではないかと思っている」とした。
Kindle Fireは米Amazon.comが11月15日に発売するAndroidタブレット。199ドルという安価な価格で登場し、Amazonのコンテンツサービスを利用できる。国内では動画などのコンテンツ不足から発売は厳しいという見方が多いが、「そういう端末が提供されることでコンテンツも提供されるだろう。地上デジタル移行でテレビ局の意識は変わった」とみる。
川上会長は「日本の業界の人が分かっていないとは思わない。具体的なビジネスのイメージが見えないから遅いのであって、見えないのに進んでるとしたらむしろ危険だと思う。ひょっとしたらこうなるのでは、というレベルではイメージを持ち始めているのだろうとは思う」とした。
津田さんが「ニコ生が面白いことをやっている」とテレビ番組の作り手がうらやましく思っていることを紹介すると、川上会長は「テレビが自爆している部分がある。『電波少年』とかもうテレビじゃやっちゃいけないんですよね。テレビに限界がきたのではなく、いろんなルールができたから面白くなくなった。自主規制がいけない」と指摘する。例えば番組で料理が登場したら「この後スタッフがおいしくいただきました」と表示される──のは、もはやネットでもパロディにされる“お約束”だが「こういうルールを誰が作ったのかと言えば、それは視聴者が電話でクレームを付けたから。ユーザーが望んでいないルールができつつある」という。
川上会長は「ネットもこのまま行くとこうなる。自主規制はユーザーの声でやるものだ。ニコ生でも実際にそういう現象が起き始めていて、ユーザーがルールを作ってあげ始めている」という。
角川会長は「コンテンツの多様性が確保できれば心配することはないんじゃないかな」と応じたのに対し、川上会長は「ユーザーが好きなものを見るって理想の世界だと思うんですけど、好きなものがある人って少なくて、みんな強制されたいんだと思うんですよ(苦笑)」とした。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
メルカリ、梨の転売疑惑に「盗品の出品は確認されず」 誹謗中傷には利用制限も
-
2
Anthropic、「Claude Opus 5」公開 Fable 5に迫る性能を半額で――サイバー安全策は緩和、拒否時は自動フォールバックも
-
3
「iPhone高騰」はこれからも続く? 中国CXMTに近づくApple、メモリ競合へのけん制が不発に終わりそうなワケ【後編】
-
4
「ニューロマンサー」実写ドラマ、Apple TV+で2027年1月配信開始へ
-
5
「こんなのに追われたら……」急斜面もやすやす爆走、中国製の車輪付き四足ロボのデモ動画が話題 最高時速20km超
-
6
検索結果に「詐欺ではありません」と表示させる詐欺手口、警視庁が注意喚起 AI要約も餌食に
-
7
海外の新作バカゲー「電車アタック」にマンガ家が感心した理由 ブッ飛んだ内容と完成度の高さ、そして“日本”
-
8
「めっちゃカメレオン」公式Discord乗っ取り 担当者PCがマルウェア感染、管理者が全員BANに 現在は復旧
-
9
暑さ対策が熱い! 「猛暑対策展」で感じた、転んでもただでは起き上がらない日本人のエネルギー
-
10
スーパーに並んだ「ごちゃごちゃ生成AIポップ」が物議 “看板王”こと、きぬた歯科院長「これはアリ」
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR