カフェテリアで野球観戦も DeNAの新本社に行ってみた
都内の新スポットとして注目を集める大型複合施設「渋谷ヒカリエ」。今月末の本格開業に先立ち、ネット企業のディー・エヌ・エー(DeNA)が本社を初台から移転し、21階から26階のオフィスフロアに入居した。既に4月16日から約1000人の社員が業務をスタートしている。
まだ荷物整理もままならぬ入居2日目に、新しいオフィスを訪問する機会を得た。その様子をリポートする。
会議室もグローバル対応が進む
本社受付のある21階でエレベーターが止まり、ドアが開くや否や、強烈な甘い香りに圧倒される。エレベーターの外に一歩出ると、実に鮮やかな光景が目に飛び込んでくる。DeNAの本社移転を祝して多くの企業や個人から贈られてきた胡蝶蘭などの花々が所狭しと並んでいるのだ。その“花道”は、エレベーターホールから受付カウンターを通り抜け、ミーティングルームが集まるエリアまで伸びている。広報担当者によると「毎日多くの花が届き、もはやその数は把握しきれない」とのことである。
受付カウンターの前にはゆったりとした空間が広がり(天井はやや低めか)、待合用の長椅子やオープンな打ち合わせスペースが用意されている。全体的に色調はシックで間接照明などで落ち着いた雰囲気を演出している。
同フロアには、来客用のミーティングルームや主に経営陣が利用するカンファレンスルーム、研修や講義を行うセミナールームなど約40の部屋がある。特徴的なのは、カンファレンスルームの隣室に通訳ブースがある点だろう。DeNAではグローバル展開の加速に伴い、米国や中国、オランダ、ベトナム、チリといった海外拠点や海外顧客との会議が増大。そこでマジックミラー越しに部屋の様子を確認して通訳できる専用ブースを設置することで同時通訳が可能となり、より円滑に海外との会議が進行できるようになる。
またいくつかのミーティングルームにもビデオ会議システムが備わっており、海外を含めた遠隔地とのリアルタイムなコミュニケーションができるという。
ミーティング内容は“透明”に
22階から上層は社員が実業務にあたるフロアとなる。オープンな空間と活発なコミュニケーションをコンセプトに掲げているため、執務室の中にあるミーティングルームは壁がスケルトンで、外からでも打ち合わせなどの様子が一目で分かるようになっている。
社員の座席は部門ごとに固定となっている。ただし、移転に合わせてオフィスの固定電話を大幅に削減して、社員には内線電話を兼ねたスマートフォン(機種は複数から選択可)を1人1台配布しているため、デスク周りはすっきりした印象を受ける。
無料ランチを食べながら野球観戦も
新本社の目玉ともいうべき存在なのが、24階にあるカフェテリア「Sakura Cafe(サクラカフェ)」だ。同社にとって初めての社員食堂である。営業時間は9時から21時までで、絞りたてのフルーツジュースや淹れたてのコーヒーを含めた各種飲料と、パン、総菜、菓子類などを提供する。ランチタイムには、ビュッフェ形式とランチボックス形式の2種類の食事を用意。夜にはアルコール類の販売も行う。支払いは交通系電子マネーの「Suica」および「PASMO」のみ(DeNAの社員証には電子マネー機能が搭載されている)。現金は使用できない。
なお、来月5月末からは、毎営業日、全社員に無料で昼食を提供する予定である。無料提供する時間帯や運用方法などはまだ未定だという。
カフェテリアは全130席で、カウンター席やソファー席、掘りごたつ席などバリエーションに富む。また、備え付けられた100インチの大型プロジェクタでは野球中継などを流すことができるため、社員が集まって横浜DeNAベイスターズの試合を楽しむことも検討しているそうだ。
そのほか、ユニークな取り組みとして、25階に「Study Room」と呼ばれる個人作業用の部屋を設けた。1席ごとに間仕切りされたスペースが10個用意されており、社員は業務に集中したいときに利用できる。さながら学校などの自習室のようだ。
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