Google、検索結果に百科事典的情報枠を追加する「Knowledge Graph」を発表
米Googleは5月16日(現地時間)、ユーザーに従来より関連性の高い検索結果を提供するための新機能「Knowledge Graph」を発表した。英語版のGoogle検索では既に使えるようになっている。
Knowledge Graphは、クエリに対して単なるキーワードを提示するのではなく、事象とその関連性を提示すると説明する。辞書ではなく、百科事典のような情報を提供するということだ。Googleフェローのアミット・シンハル氏によると、“graph”はギーク用語では存在とそのつながりを表すという(米FacebookはFacebook上のつながり全体を「Open Graph」と呼んでいる)。
人名や地名、映画など、Googleの「グラフ」が認識している項目を検索すると、検索結果の右側にKnowledge Graphの情報が表示される。
Knowledge Graphには現在、5億以上のオブジェクトが登録されており、35億以上のこれらのオブジェクトやオブジェクトの相関情報が蓄積されている。同社が2010年にセマンティックWebのMetawebを買収した際に獲得したデータベースのFreebaseの他、WikipediaやCIA World Factbookなどの一般に公開されているソースを利用しているが、ユーザーによる検索行動を分析することで、関連性の高いデータを提供できるようにしているという。
複数の意味を持つ単語を検索した場合は、ユーザーが目的としている候補を複数表示し、ユーザーはそれをクリックすることで絞り込める。例えば、「Taj Mahal」のKnowledge Graphには、インドの観光名所(タージ・マハル)の情報が表示されるが、その下にミュージシャンのTaj Mahal(タジ・マハール)のKnowledge Graphへのリンクも表示される。
入力したクエリに関し、これまでユーザーがその検索の後に何を検索したかを分析することで、クエリによって表示する情報を変えている。例えば作家のチャールズ・ディケンズの検索結果には著書リストがあるが、建築家のフランク・ロイド・ライトでは著書は表示されない。ミュージシャンであれば、ヒット曲やアルバムジャケットの画像などが表示される。
シンハル氏は、Knowledge Graphの追加は、自然な言葉で語りかけるだけで欲しい結果を高速に提供する「スター・トレック」のコンピュータのような検索サービス実現に向けた小さな一歩だと語った。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
この記事の著者
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
なぜ酒蔵の許諾なしに? 「VTuberコラボ日本酒」騒動、主催者が経緯説明 仲介者による調整で「準備進んでいると認識」
-
2
かっぱ寿司「配布前のコラボグッズ、フリマで買わないで」 プリキュアコラボ発表日に注意喚起
-
3
「食事量は1日1200kcal以下、でも肥満」な人を14日間追跡調査 痩せない理由は……米コロンビア大などの研究
-
4
本物そっくり“AI生成レシート“が経費精算の脅威に マネフォ「自力で見破るのは難しい」 企業はどう備える?
-
5
「菜の花がおかしい」――イラストレーター制作うたうマラソン大会ポスターに指摘相次ぐ 事務局がAI使用明かす【訂正あり】
-
6
「ペンギンを返して」→「3匹全部採用して」 批判殺到のSuica新キャラ、ファンアートが空気を変えた? SNSの声
-
7
藤井風のリサイタル、公式サイトがインターネット老人会すぎると話題 公民館のチラシみたいだけど東京ドーム開催
-
8
「iPhone Duo」純正ケース話題、「面白いけど高い」……1万4800円と2万4800円
-
9
「ランジェリーパープルじゃない」「買おうと思ってたのに」 iPhone 18 Pro/Pro Maxの色に落胆の声
-
10
松本デジタル相、24.6万件漏えい可能性について説明 「既知の脆弱性を対応前に悪用」
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR