V3になったKAITO兄さん その新しいイメージと声について聞いてきた(2/7 ページ)
──相当、難しかったんですね……。そんな中、どのように作業を進められたのですか?
佐々木 いったんは「KAITO Append」をコンセプトに、KAITOの別の側面を引き出すような作り方をつました。声も衣装の方向性も大分悩んだんですが、そのへんは「Append的」ではなくなっていく中で、ボツになったり試行錯誤していって……。そんな中でイラストも最後に原点回帰して、元々のオリジナルパッケージをオマージュする形になっていきます。
オマージュをする作業としては、まず、多くの方に認知されている初音ミクやCVシリーズへの類似性を多少持たせてブーツや胸のエンブレムの記号を入れました。次に元々のデフォルメされたKAITOのファニーさ、ユーモラスさというものも現代的なイラストの中に含ませるようにと考え、例えば眼力がイケメンすぎないように。例えば特徴的な口元が緩みすぎないようになど、色々と気をつけましたね。普段から目が肥えていてイラストにすごく厳しいファン層でもあると思うので、その層にとって薄口すぎず、濃い口すぎず、重すぎず、軽すぎず、とにかくバランスを……。「だから批評は手加減してください!」みたいな祈りを込めました(苦笑)
──それは……大変ですね……(笑)
佐々木 過去のKAITOを支えてきた文脈も大事にしつつ、ライトなファン層にもイケメン風にチャレンジするKAITO V3のイメージ。そんな、今までとこれからを結ぶ「繋がり」がテーマになってます。
──具体的なイメージの話に移らせて下さい。絵師さんには、どういう注文の仕方をしたんですか? マフラー半透明とかは佐々木さんの指定?
佐々木 透明マフラーは特徴的な変化が一つくらいは必要だろうと思ってのことで当初からあった方向性です。他は複合的に作った部分も多いのです……。ただ、KAITOのイラストのディテール、機械的な記号のバランス、光沢感や透明感、ハイライトなどの質感は、イラストレーターiXima氏のセンスによるものですね。これに限らず、コンセプチュアルなイラストを作って頂くのは、やはり時間がかかる重たい作業です。今回も作家さんには他のお仕事をストップして頂きながら、費用対効果の悪い仕事に付き合って頂いた感じですね(苦笑)。カードゲームが台頭している今、この辺りの調整は課題です。他にも、デザイン性の高いエフェクター(音色を変化させる機材)のニュアンスを入れ込んだり、細かい部分では色々有りました。
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