オバマ大統領、極秘情報収集プログラムについて説明──国民の安全とプライバシーはトレードオフ
米連邦政府のバラク・オバマ大統領は6月7日(現地時間)、英Guardian紙と米Washington Post紙による連邦政府の情報収集に関する報道について語った。これは、カリフォルニア州サンノゼで開催した医療費負担適正化法に関する記者発表の場で、記者の質問に答えたものだ(記者発表の全文はこちら)。
Guardianは6日、米国家安全保障局(NSA)が、4月に出された極秘の裁判所命令の下に米通信大手のVerizonの数百万人分の顧客の通話記録を収集していると報じた。Guardianが入手したというこの裁判所命令の写しには、米国内および米国と海外とのすべての通話に関する情報をNSAに提供するよう書かれている。
一方、Washington Postの6日の記事によると、米国家安全保障局(NSA)と米連邦捜査局(FBI)が、「PRISM」と名付けられた極秘プログラムを通じて「米国の9社の主要インターネット企業のセントラルサーバに直接アクセス」し、音声、動画、写真、電子メール、文書、接続履歴を含む膨大な量のデータを収集しているという。
オバマ大統領は、「ここ連日新聞を賑わせているプログラム」について、議会および外国情報監視裁判所もこれらのプログラムを承認しており、2006年以降、両党が何度も認可していると語った(オバマ氏の大統領初就任は2009年)。
NSAによるVerizonの通話データ収集については、通話の内容や電話をかけた人の名前を集めているのではなく、テロ対策を目的に、電話番号と通話時間のデータを収集しているだけだと説明。それらのメタデータの分析の結果、テロにつながる可能性のある件については裁判所の命令とともにさらなるデータの提供を要請しているという。
PRISMとよばれるインターネット情報関連のプログラムについては、具体的な内容には触れなかったが、米国に住む米国民は対象外だと説明した。
同氏は「100%の安全と100%のプライバシーの両立は難しいことを理解する必要があり、社会としての選択をしなければならない」とし、この問題についての議論を歓迎すると語った。
また、議論を歓迎するというなら(新聞などによる)リークも歓迎するのかという質問に対し、リークは歓迎しないと答え、これらのプログラムが極秘扱いだったのは、テロリストなど米国を攻撃しようとする相手に情報を与えないためだと説明した。
PRISMについては、プログラムに参加したと報じられた各社が、参加を否定する声明を発表している。米Googleと米Facebookはそれぞれ、CEOが声明文を出した。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
この記事の著者
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
Google、プライバシーポリシーに「Gmail」「Googleフォト」のデータを広告に使う例外を追加 回避方法は
-
2
「年齢は合ってますが、人間ではありません」 6歳の飼い猫に届いた“進研ゼミの案内” なぜ届いたのかベネッセに聞いた
-
3
「5年でバッテリーが使い物にならなくなる」は本当か テスラ「モデル3」5年目点検で分かったこと
-
4
GMO熊谷代表「社内ホワイトハッカーが事前に指摘」も対策遅れ、国に「能動的サイバー防御」要請 「責任転嫁では」SNSで批判も
-
5
グッスマに不正アクセス、公式EC閉鎖 会員の住所や注文履歴など漏えいか 再開目処立たず
-
6
ジョーシンへの不正アクセス、最大623万件漏えいか 運転免許証2件・マイナカード1件なども
-
7
野村総研、サイバー攻撃時の「能動的なシステム停止」を支援する新サービス
-
8
タイムズカー流出で顧客らが損害賠償求め運営会社提訴へ サイト開設の弁護士が記者会見
-
9
Xの「いいね」長押しで1ドル送金 マスク氏が“投げ銭”機能を予告
-
10
たばこ休憩なき時代の“一服”をどう取るか 温熱と“聞こえない音”で休む、JT子会社のアイマスクを試す
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR