「広く問題提起」──ドワンゴ「入社試験に受験料」発案の川上会長に聞く、その真意と“就活”観(3/5 ページ)
──疲弊しながらも新卒採用を続ける意義はあるのか
不満な点はいくつもありますけど、新卒一括採用というシステム自体は素晴らしい制度だと思っています。世界各国を見ると、景気が悪くなると若者の就職率が下がる国がほとんど。新卒も中途も同じような採用フローにすると、経験者が有利に決まってるんですよね。若者には仕事を選ぶどころかつく機会すら与えられない。未経験者であることを前提とした最初のチャンスが開かれてるのは大事なことです。はっきり言って、自由競争になって得するのは一部の優秀なエリートだけですよ。社会全体の幸せを考えた時、新卒採用を続けることには大きな意味があります。
──応募者は毎年右肩上がりの中、この数年で学生の傾向に変化はあるか
よくも悪くも、(ドワンゴが)大企業と思われている気がしますね。大きくもないし立派じゃない、全然まともじゃない、っていろんなところで伝えてるつもりなんですけど(笑)。もちろんまともにやらなきゃいけない部分もありますが、可能な限り逆らっていきたい気持ちはありますよ。
採用面でも、僕自身としては「まともじゃない人」をとりたいと思いつつ、採用する側が普通の人だと難しい。どうしても「理解できない人」を選んでしまいがちなんですよね。その違いは大きいです。自分に理解できない人をとってもダメ。採用する側が本当にいいと思ってる人をとらないと意味がない。
「母数が減ればいいわけじゃない」
──「数年前には『記念受験の方も歓迎します』という告知を出してたのに」という指摘もあった
あれは気付いた瞬間激怒しました、「こういうことじゃない!」って。僕がエンジニアの採用数を増やしたいと言ったらああいうコピーになったんですよね。あの時は「説明会に来たらノベルティプレゼント」とかもやってたんですよ。もうね、コンセプトが全く違う。母数を集めればいいわけじゃない。
そういう意味では今回の試みも、母数が減ればいいわけじゃない。僕たちの採用活動のスタンスに共感できる人が来てくれればいいなと思っています。吉と出るか凶と出るかまだわからないですが、例年とのエントリー数の差や成果に関しては折を見てデータを公表するつもりです。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
この記事の著者
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
メルカリ、梨の転売疑惑に「盗品の出品は確認されず」 誹謗中傷には利用制限も
-
2
「Xが情報収集に役立たない……」熊本地震で不満の声続出 「Twitterを返して」
-
3
「こんなのに追われたら……」急斜面もやすやす爆走、中国製の車輪付き四足ロボのデモ動画が話題 最高時速20km超
-
4
検索結果に「詐欺ではありません」と表示させる詐欺手口、警視庁が注意喚起 AI要約も餌食に
-
5
Z世代に聞く次の流行、「AIイラスト」が1位に 「Claude Code」も上位
-
6
東野圭吾さん死去、Xなどで追悼相次ぐ 「ガリレオ」など数々の人気作、エンジニアから転身
-
7
はてな、11億円流出の調査報告書を公開 偽警察、口外禁止、残業・休出200時間超、孤立……ほころびが連鎖
-
8
NVIDIAやMicrosoftなど30社超、オープンAIの防御ツール共同開発の「Open Secure AI Alliance」設立
-
9
「あ、その情報メモしたい!」を叶えるワイヤレスイヤフォン、Nothing「Ear (3a)」
-
10
農水省の“クソダサ”ポスター話題 「AIよりよっぽど良い」の声も 担当者に狙いを聞いた
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR