初のアメリカ英語女声ボカロ「CYBER DIVA」に歌ってもらった(1/2 ページ)
ヤマハとしては初のVOCALOID米国進出する記念すべき製品となった「CYBER DIVA」が発表された。そのソフトウェアをゲットしたのでさっそくオーディションしてみた。半日ほど使ってみた感想は、「これは使い物になるな」だった。
ボカキューのインストールから
実はVOCALOID4をインストールして使うのはこれが初めてなので、まずはセッティングから入る。まず自分の環境から説明すると、普段はMacBook AirでLogic Pro Xを使っている。基本トラックとボーカルの録音はiPhoneかiPadのGarageBandで、それをLogicに変換するという形式だ。しかし、この環境は今回は使えない。WindowsならスタンドアロンのVOCALOID4 Editorが使えるのに対し、MacではCubase+VOCALOID Editor for Cubase(ボカキュー)を使うことが前提となるからだ。
別のマシンに入っていたCubase LE 7をMacBook Airに移して、VOCALOID4用の環境を作って、VOCALOID Editor for Cubase、そしてCYBER DIVAをインストールした。ヤマハの英断により、現在ではCubaseのどのエディションでもボカキューが使え、さらにはボカキューのパッケージ版にはCubase AIが付属するので、そこにそのままインストールできる。
ボカキューは、Cubaseの中にVOCALOIDのインストゥルメントトラック(VOCALOID4 Instを選択)を作り、そのリージョンを選択したうえでMIDIメニューの中の「VOCALOID4エディターを開く」を選ぶ。すると、ボカキューの画面になる。SINGERが「CYBER_DIVA」になっており、画面左のピアノロールをクリックすると、「ooh」と歌ってくれる。
まずはありもののVSQにグロウルを
まずはなんといってもグロウルを使ってみたい。それがCYBER DIVAの魅力だとヤマハも言っているし。そこで、昔、ぼかりすを利用して巡音ルカの英語DB向けに作ったVSQファイルを読み込んで修正し、グロウルを追加してみた。それがこちら。
非常に短いが、グロウルのカーブを描くことで、ジャニス・ジョップリンとまではいかないけど、かなりロックっぽい声になったと自分では思っているがいかがだろうか。ここではかなりガッツリとグロウルをかけているが、本来ならば要所要所で最小限にかけていくのがいいのだろう。そういうコメントもいただいている。
入力が面倒なら弾けばいいじゃない
次はありものではなく、新規に打ち込んでみた。英語VOCALOIDの打ち込みでいつも大変なのが、フレーズの頭を低い音から正しい音にしゃくりあげる、通常「シャクリ」と言われている作業。日本語だと「わたし」を「わ」+「あたし」と分割して「わ」を半音か一音下げれば簡単かつなめらかにしゃくってくれるのだが、英語ではそれが簡単にはできない。ピッチカーブはできるだけ描きたくないのだが……。しかし、VOCALOID4には必殺技があった。MIDI鍵盤で弾けばいいのだ。
VOCALOID4では、MIDI鍵盤を使ってリアルタイムで入力するための補助機能がついている。VOCALOID4 Instという小さいウィンドウが通常は緑色なのだが、その左側にある鍵盤アイコンをクリックすると、オレンジに変わり、鍵盤を弾くとレスポンスよくボーカルが「ooh」を歌ってくれる。メロディーラインをハミングで弾いて、シャクリの部分などはピッチベンドのホイールを使ってリアルタイムで弾いていけばよい。
このやりかたで打ち込んでみたのが、カーペンターズの「遥かなる影」。カレン・カーペンターの発音は史上最高にすばらしいので、比べるとさすがにあれだが、CYBER DIVAはこれまでの英語VOCALOIDと比べると不自然さはかなり少なくなっている。公式デモ動画に対するコメントを見ても、発音については好意的な意見が多かった。
この曲のメロディーはCYBER DIVAの推奨音域よりも1音低いところで始まっている。全体的に高い方が得意な声色という印象だ。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
この記事の著者
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
メルカリ、梨の転売疑惑に「盗品の出品は確認されず」 誹謗中傷には利用制限も
-
2
Anthropic、「Claude Opus 5」公開 Fable 5に迫る性能を半額で――サイバー安全策は緩和、拒否時は自動フォールバックも
-
3
検索結果に「詐欺ではありません」と表示させる詐欺手口、警視庁が注意喚起 AI要約も餌食に
-
4
「iPhone高騰」はこれからも続く? 中国CXMTに近づくApple、メモリ競合へのけん制が不発に終わりそうなワケ【後編】
-
5
「ニューロマンサー」実写ドラマ、Apple TV+で2027年1月配信開始へ
-
6
「こんなのに追われたら……」急斜面もやすやす爆走、中国製の車輪付き四足ロボのデモ動画が話題 最高時速20km超
-
7
海外の新作バカゲー「電車アタック」にマンガ家が感心した理由 ブッ飛んだ内容と完成度の高さ、そして“日本”
-
8
「めっちゃカメレオン」公式Discord乗っ取り 担当者PCがマルウェア感染、管理者が全員BANに 現在は復旧
-
9
暑さ対策が熱い! 「猛暑対策展」で感じた、転んでもただでは起き上がらない日本人のエネルギー
-
10
スーパーに並んだ「ごちゃごちゃ生成AIポップ」が物議 “看板王”こと、きぬた歯科院長「これはアリ」
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR