個人のスキルを売買「ココナラ」、5億4000万円調達 “相談のゲートウェイ”を集客拠点にマネタイズ
個人の特技やスキルを売買するECプラットフォームを運営するココナラは11月24日、ジャフコ、ニッセイ・キャピタル、SMBCベンチャーキャピタル、VOYAGE VENTURESから総額5億4000万円の資金調達を行ったと発表した。マーケティング、広告に投資し、事業規模拡大に取り組む。
「ココナラ」は、リサーチ代行やライティング、占いや似顔絵など、ユーザーのスキルを500円から売買できるC2Cサービス。2012年に開始し、11月時点で登録ユーザー数約20万人、出品数約5万件、月商5000万円規模に成長している。
クラウドファンディングと異なり、出品者が主体となって商品を提供すること、不特定多数によるコンペ形式ではなく1対1のやりとりが基本になることが特徴だ。購入者は匿名かつクローズドな場でしがらみなく相談・発注できる。出品者側は、得意な分野を生かして副業に、実績を重ねて転職につなげた、顧客が少ない地方から全国に案件を募る――など、個々の働き方に合わせて利用しているという。
単価は500円からと少額であるものの、1人あたりの月間購入額は約6000円にのぼる。1度購入したユーザーの約20%が継続して利用しており、習慣化すると、カテゴリーをまたいで購入する傾向が強いという。
南章行代表はサービス成長の第1フェーズを「相談のゲートウェイ」と位置付け、「まずは『困ったことは何でもココナラで調べてみる』人を増やしたかった」と話す。今後は第2フェーズとして、より専門的に相談や悩みに答えるマッチングに力を入れる。法律相談や結婚相談、車や不動産の購入――など、大きな意思決定につながるソリューションやサービスをトランザクション型や広告型で提案し、競争が激しい各分野の新しい“集客のエンジン”とする狙いだ。
「ビジネスや法律に関わるような明確にゴールのあるニーズでなくても、例えば占いを利用する人はキャリアや恋愛、結婚などに悩んでいるはずで、一歩先を提案できる可能性がある。それぞれの悩みに寄り添いながら、既存の大きな市場を取りに行きたい」(南社長)
これまでほぼ口コミのみで成長してきたが、調達した資金でリスティング広告などマーケティング広告に投資し、さらなる規模拡大に取り組む。VOYAGE GROUPとはアドテクノロジーやメディア展開など、事業部分でも提携していく。
海外展開やオフラインでのC2Cなど新事業も視野に入れ、2018年の株式上場を目指すという。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
この記事の著者
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
資さんうどん、従業員の退職理由などが外部から閲覧可能に 委託先の勤怠システムに設定不備
-
2
VTuber「兎田ぺこら」グッズにSNSで風評被害→示談成立 「保護者同伴で謝罪などがあったため」
-
3
auメールで朝から障害 全国で利用しづらい状況に
-
4
NECのルータ「Aterm」、PHP脆弱性の影響なし 設定画面URLの「.php」は無関係
-
5
GMO不正アクセスの犯人サイト、ドメイン停止を確認
-
6
Anthropic、独自の“創薬活動”に着手 社員1人のバイオ企業を買収、小児難病の治療薬研究を進める
-
7
GMO、ランサム被害にあった顧客に新しいPC提供へ 犯行グループは1人の顧客情報公開か
-
8
メアドを検索→AIで“その人専用フィッシングメール”を生成する手法、クリック率が約2.7倍に 7000人以上で実験
-
9
「楽天トラベル」に不正アクセス 顧客情報最大約260万件など流出か 予約者約3.6万件のクレカ情報も
-
10
「対策を後回しにしたサーバが軒並み狙われている」 相次ぐ不正アクセスにラックCTOが警鐘
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR