vvvウイルスの人質解放は30分で可能?
パソコンの中身を人質にとるランサムウェアとして知られる「vvvウイルス」。その対処方法が公開された。
「PC内の画像や文書ファイルに拡張子.vvvが付加され、暗号化されて二度と読めなくなる」「暗号を解除するには犯人に大金を払うしかない」といった「vvvウイルス」のうわさが昨年12月上旬、ネットを駆け巡った。
「お金は要求されないが解除もできない」「感染ルートは不明」「広告を見るだけで感染する」「検索しただけで感染する」「いや、そもそもそんなウイルスは存在しない」など真偽取り混ぜて様々なうわさが飛び交ったが、多くのうわさがデマだったことが判明し、現在は沈静化している。
ただし、「ファイルの拡張子を.vvvにして暗号化するウイルス」の存在は確認されている。「vvvウイルス」と通称されるこのウイルスは、ランサムウェア(人質型ウイルス)の一種で、正式にはTeslaCryptと名付けられたタイプの、変種とみられる。人質型だが、身代金は要求してこない。つまり「お金で解決する」という可能性がないわけで、ある意味で厄介な存在だ。もっとも、多くのランサムウェアは身代金だけ受け取り、パスワードは送ってこないという、より悪質なものなので、いずれにしろ身代金を払うべきではない。
では、vvvウイルスに感染してしまったらどうすればいいのか。暗号化されたものなら、PCの能力をフルに使ってパスワードを解析すればよい。
TeslaCryptに対しては、TeslaCrackというPythonによる解除ツールがGitHubで公開されている。日本語で手順を解説してくれるページもある。暗号解析には時間がかかるものだが、このページの例では、高性能ノートPCでの処理時間は30分ほどだったという。
現在は各社のウイルス対策ソフトもvvvウイルスに対応しており、感染のリスクは少なくなっている。なお、Windows 7や8からWindows 10へアップグレードする際、一部のウイルス対策ソフトが動作を停止してしまうことがあるので必ず確認を。
一方で、vvvウイルスが進化してTeslaCrackでも対応できない「xxxウイルス」が登場しているといううわさもあり、いたちごっこは続く。「危ないサイトには近寄らない」「違法なソフトやデータはダウンロードしない」「ウイルス対策ソフトの動作を確認し、常に最新版に保つ」「こまめにバックアップを取る」といった、基本的な対策は依然、有効なようだ。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
この記事の著者
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
メルカリ、梨の転売疑惑に「盗品の出品は確認されず」 誹謗中傷には利用制限も
-
2
「こんなのに追われたら……」急斜面もやすやす爆走、中国製の車輪付き四足ロボのデモ動画が話題 最高時速20km超
-
3
検索結果に「詐欺ではありません」と表示させる詐欺手口、警視庁が注意喚起 AI要約も餌食に
-
4
はてな、11億円流出の調査報告書を公開 偽警察、口外禁止、残業・休出200時間超、孤立……ほころびが連鎖
-
5
Z世代に聞く次の流行、「AIイラスト」が1位に 「Claude Code」も上位
-
6
東野圭吾さん死去、Xなどで追悼相次ぐ 「ガリレオ」など数々の人気作、エンジニアから転身
-
7
NVIDIAやMicrosoftなど30社超、オープンAIの防御ツール共同開発の「Open Secure AI Alliance」設立
-
8
「あ、その情報メモしたい!」を叶えるワイヤレスイヤフォン、Nothing「Ear (3a)」
-
9
有識者はGoogleやX、Meta、ドワンゴを名指しで批判……総務省、偽広告や誹謗中傷に発信・拡散前の対策求める
-
10
暑さ対策が熱い! 「猛暑対策展」で感じた、転んでもただでは起き上がらない日本人のエネルギー
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR