「好きなことで、生きていく」の現在
YouTuberの未来は? “日本で最初の動画レビュアー”ジェットダイスケさんの考える、動画配信のこれから(2/3 ページ)
広告収入は「サラリーマン時代の給料よりは少ない程度」
2006年にYouTubeにアカウントを開設してから今年で10年になる。現在は18万人超の登録者を抱える自身のチャンネルにはほぼ毎日、10~15分程度の動画を追加している。内容は、最新スマートフォンやカメラのレビュー、カメラ初心者に向けた撮影のコツの紹介、家族や個人に関する雑談のようなものなどさまざまだ。「ズボラだから、撮りだめできないんですよね。毎日昼に撮って夜に上げてます」。
月によって違いはあるが、チャンネル全体では直近1ヶ月で約200万再生のアクセスを集めており、再生数による広告収入は「サラリーマン時代の給料よりは少ない程度」だという。その他、ブログからの収入、企業とタイアップした記事や動画制作――などが収入源だ。
Googleのアルゴリズムの変更で支払いが減少したとも聞かれるが、個人の体感的には大きく変わっていないという。1再生回数あたりの単価は0.1~0.3円程度と言われており、一律単価ではなく地域や年齢層などを加味された上で定められている。最近は「視聴時間が長い方が、よりプラスに評価される傾向があるようだ」と話す。
習慣的にYouTubeを視聴するユーザーには小中学生も多く、人気YouTuberのファンにも若年層が多いというのはよく指摘されることだ。ジェットさんのチャンネルはガジェットレビューを扱っているため、30~40代の男性が比較的多いが、それでも原宿の街角では修学旅行生に、近所のファミレスで中学生に――と思わぬところで声をかけられるそうだ。
すでに動画へのアクセスの半分以上はスマートフォン経由になっており、メディアの変化による視聴習慣の変化も感じるという。スマホからのユーザーには短いもののほうが好まれる傾向があったが、最近は10~15分の動画でも「長すぎる! というクレームが来なくなってきた」。特定の製品に関する情報収集としての活用ももちろん根強いが、お気に入りのチャンネルの新着動画を帰宅後にまとめて“ながら見”するユーザーも少なくない。
「YouTuber」はブランディングの1つ
自身ではビデオブロガー/ビデオクリエイターという肩書きを利用することが多いが、言葉の認知拡大によって「YouTuber」と名乗ることも増えてきた。とはいえ、メディアが移り変わっているだけで、職業や生き方として大きな変化を感じることはないという。
「元々お金儲けのために始めたものではないので、そもそも動画投稿だけで稼ぐぞ! という意識が薄い。“ジェットダイスケ”をブランディングしていくためのメディアの1つであって、それはブログも映像作品も同じ。毎日動画を作り続けているのも、何よりまず自分がやりたいから。好きなものを好きなように紹介している、というのが変わらないスタンス」(ジェットさん)
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
この記事の著者
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
GMO、ランサム被害にあった顧客に新しいPC提供へ 犯行グループは1人の顧客情報公開か
-
2
NECのルータ「Aterm」、PHP脆弱性の影響なし 設定画面URLの「.php」は無関係
-
3
「楽天トラベル」に不正アクセス 顧客情報最大約260万件など流出か 予約者約3.6万件のクレカ情報も
-
4
GMO不正アクセス、犯人側は「27日に顧客のPC攻撃」予告 GMOが端末回収、ホワイトハッカーが解析中
-
5
Google、プライバシーポリシーに「Gmail」「Googleフォト」のデータを広告に使う例外を追加 回避方法は
-
6
「5年でバッテリーが使い物にならなくなる」は本当か テスラ「モデル3」5年目点検で分かったこと
-
7
「年齢は合ってますが、人間ではありません」 6歳の飼い猫に届いた“進研ゼミの案内” なぜ届いたのかベネッセに聞いた
-
8
GMO熊谷代表「社内ホワイトハッカーが事前に指摘」も対策遅れ、国に「能動的サイバー防御」要請 「責任転嫁では」SNSで批判も
-
9
「若手はAI使うな」は“老害”なのか? 新人教育で「AI禁止」した企業の1年後
-
10
グッスマに不正アクセス、公式EC閉鎖 会員の住所や注文履歴など漏えいか 再開目処立たず
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR