入学式はVR世界で――ネットの高校「N高」開校、式辞は“ディスプレイ越し”
カドカワの通信制高校「N高等学校」(N高)が4月6日に開校し、東京・六本木のニコファーレで入学式を開いた。新入生はVR(仮想現実)ヘッドマウントディスプレイを装着し、沖縄県うるま市にある本校舎の映像をリアルタイムで体感するなど、「ネットの高校」を意識した内容となった。
N高等学校は、好きな時間・場所からネットで授業に参加でき、3年間で高卒資格を取得できる通信制高校。通学に時間がかからない分、通常科目以外に課外授業を豊富に用意するのが特徴だ。受験勉強やプログラミング、文芸小説、アニメやゲーム、ファッションなどさまざまなジャンルの授業を受講できる。本校舎は沖縄県うるま市に設け、スクーリングの会場に利用する。初年度の入学者数は1482人。年齢を問わず、15歳から30歳まで幅広い生徒がそろった。
実際の入学式には、全校生徒のうち、出席を希望した73人が登場。ヘッドマウントディスプレイ「Gear VR」を装着し、沖縄本校での校旗掲揚の様子や、奥平博一校長の式辞などを360度の立体映像で視聴した。
会場に来場できない生徒は、ニコニコ生放送で出席。チャットツール「Slack」に生徒が投稿したコメントを、会場のディスプレイにリアルタイムで反映する――などの演出で盛り上げた。
校歌「代数Nの方程式」も披露。「ONE PIECE」などのアニメ楽曲を手掛ける田中公平さんが作曲した。同校を運営する角川ドワンゴ学園の志倉千代丸理事が作詞を担当し、「学校側が伝えたいことではなく、生徒目線に立って歌詞を書いた」(志倉さん)という。
角川歴彦理事(KADOKAWA取締役会長)は「生徒名簿を見ると太郎や花子といった名前はなく、ライトノベルで見かける主人公のような“今風”の名前がいっぱい」と苦笑しながらも、ライトノベルやアニメを見て育った親たちが子育てをする時代になったことを強調する。ライトノベルやアニメが子どもに悪影響を与え、ネットのせいで不登校になる――という批判をステレオタイプだと一蹴し、「生徒の皆さんには真剣に高校生活に取り組んでもらって、自分の人生を決めるきっかけにしてほしい」(角川理事)と激励した。
卒業式の後半では、新入生代表の塩屋敬加さんが「誓いの言葉」を宣言。ディスプレイに映し出された沖縄の奥平校長に向かい、「全国の皆さんと新しい高校、新しい時代をつくっていけることを楽しみにしています」と話した。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
この記事の著者
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
GMO、ランサム被害にあった顧客に新しいPC提供へ 犯行グループは1人の顧客情報公開か
-
2
NECのルータ「Aterm」、PHP脆弱性の影響なし 設定画面URLの「.php」は無関係
-
3
GMO、不正アクセス実行犯の手がかりに懸賞金 1億5000万円規模
-
4
「楽天トラベル」に不正アクセス 顧客情報最大約260万件など流出か 予約者約3.6万件のクレカ情報も
-
5
GMO、攻撃者の公開情報に「アクセスは絶対に控えて」 悪質な拡散者には法的措置を準備
-
6
Google、プライバシーポリシーに「Gmail」「Googleフォト」のデータを広告に使う例外を追加 回避方法は
-
7
メアドを検索→AIで“その人専用フィッシングメール”を生成する手法、クリック率が約2.7倍に 7000人以上で実験
-
8
「自分の個人情報が漏えいした……どうすれば?」 IPAが対処法公開
-
9
タイムズカー、お見舞金3000円の算定基準は? パーク24に聞いた
-
10
GMO不正アクセス、犯人側は「27日に顧客のPC攻撃」予告 GMOが端末回収、ホワイトハッカーが解析中
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR